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G’s FILM REVIEW 特級階級に生きる人々への風刺劇『グッド・ワイフ』、図書館のホームレス化を描く『パブリック 図書館の奇跡』etc.

G’s FILM REVIEW 特級階級に生きる人々への風刺劇『グッド・ワイフ』、図書館のホームレス化を描く『パブリック 図書館の奇跡』etc.

グッド・ワイフ

アッパークラスの主婦コミュニティでセンスのない者をマウントしまくる女王として君臨していた実業家の妻ソフィアが、メキシコを襲った経済危機によって没落していく姿を描く。1982年当時、夫の庇護のもとで美しい女として着飾り続けることへのプライドが崩れたことが、主体性の芽生えへシフトする様にニヤリ。原作グアダルーペ・ロアエサ、監督アレハンドラ・マルケス・アベヤという女性タッグによる、特権階級に生きる人々への風刺劇である。

恵比寿ガーデンシネマほかにて全国公開中。©D.R. ESTEBAN CORP S.A. DE C.V., MÉXICO 2018

 

LETO −レト−

80年代前半、資本主義諸国の文化がタブーだったソ連時代に活躍したバンド「キノ」の若きヴィクトル(ユ・テオ最高!)、「ザ・ズーパーク」のマイクとその妻との三角関係を綴る。ロシア政府による芸術活動弾圧ではないかと言われているが、前衛的な芸術家でもあるキリル・セレブレンニコフ監督は、国家資金横領の罪を疑われ自宅軟禁に置かれながら本作を完成させる。古典的映画の文法を軽々飛び越え権力へ中指突き立てるなんて、超ロックだね。

ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中。  ©HYPE FILM, 2018

 

パブリック 図書館の奇跡

アメリカの公立図書館が、ホームレスのシェルター化している。そんな新聞記事に着想を得て、俳優エミリオ・エステベスが製作、監督、脚本、主演を務めたヒューマンドラマ。大寒波の夜、シンシナティの公共図書館でホームレス集団がフロアを占拠し、全米を巻き込む大騒動に発展。アフリカ系アメリカ人作家トニ・モリスンが残した「図書館は民主主義の柱」の言葉通り、情報や知識を平等に与える場所を守ることが誰かの再出発につながっていく。

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開中。©EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

Recommender: 小川知子

ライター、編集者。少しずつ人と会えるのがうれしい。引き続き気を引き締めつつ、映画館へ行きます。

GINZA2020年8月号掲載

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