『SPINNING MARGARET』
SHALLOW WELL
正体を明かさず活動するインストゥルメンタル・ユニットSHALLOW WELLが、浅井健一の主宰するレーベルの20周年を記念し10年ぶりのアルバムをリリース。歌詞のないインスト曲のタイトルが物語への扉になり、ドラマチックな美しいメロディ、細やかなギターの運び、音色の雄弁さで空想の世界に連れ出してくれる。同じタイミングで完売状態だった1作目の再発も。音のみで思い思いの景色がクリエイトされるたのしさを味わってほしい。
(SEXY STONES RECORDS)
『エイプリル / 月音』
エミー・ザ・グレイト
香港で生まれ、返還を機に12歳で渡英。その後NYを拠点としていたシンガーソングライターのエミー・ザ・グレイトが再び故郷へ。母国語を復活させることで得た気づきをインスピレーションに4作目を制作。人々が共有のアイデンティティを定義しようとする激動の香港で出産を経験しこれまで複雑に感じていた「自分は何者か」をよりシンプルに受け入れたそう。今作も鋭い批評眼とフォーキーで温かいサウンドのバランスが絶妙。
(ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ)
『フェイク・イット・フラワーズ』
ビーバドゥービー
YouTubeで曲が話題になってから、BBCの有力新人リストに選出、世界の配信チャートを席巻するなど3年の間にすっかり人気者になった20歳のビーバドゥービー。フィリピンで生まれ、3歳でロンドンに移住。中古ギターをベッドルームで弾きサウンドの幅を広げ、敬愛する90年代オルタナ・ロック/グランジの影響を受けたデビュー・アルバムがいよいよ完成。恋愛や友人関係、ティーンの憂鬱を素直に歌う等身大の歌詞がキラキラのサウンドに乗って飛び込んでくる。
(Dirty Hit)