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イッキ見がオススメ!名作をじっくり読み解きながら観て学ぶこと。日本ドラマの気になるTOPICS研究 vol.5

イッキ見がオススメ!名作をじっくり読み解きながら観て学ぶこと。日本ドラマの気になるTOPICS研究 vol.5

年末に動画配信サービスを視聴する人も多いのでは?2020年話題になった日本のドラマを、ミクロにマクロにじっくり分析。全7回の連載でお届けします。新しい動きにも注目して。#日本ドラマの気になるTOPICS研究


 

こんな一気に観たことなかった!
怒濤の名作再放送がもたらしたこと

外出自粛期間はドラマの再放送に拍車がかかり、ゴールデンタイムでの過去作オンエアや、週末の一挙放送など、驚きの編成が実現。『ごくせん』(02)のような過去の作品から、最近ヒットした『テセウスの船』まで、さまざまな時期の作品を同時期に観られるレアな状況に。
「制作中断の穴を埋めるためではありましたが、こんなに幅広い年代の名作が、ほぼフル尺で一気に放送されたことは、日本のテレビ史上なかったのでは、と思います。『愛していると言ってくれ』は、豊川悦司と常盤貴子のみずみずしさが眩しく、また『野ブタ。をプロデュース』で木皿泉が脚本に込めたメッセージは今もまったく古さを感じない普遍性がありました。あらためて観ると、今回再放送されたドラマはどれも名作が多かった。私が教えている学生たちも“ドラマって進化していると思っていたけれど、昔のものもこんなに面白いのか!”とびっくりしていました。最近の説明的な作風とは異なる、“じっくり読み解く”作品に触れれば、観る力が養われるはず」
放送されたばかりのミステリー作品は、視聴者が結末をまだ覚えているためあまり反応がよくなかったとも言われるが、 「これを機会に、思い切って再放送枠を増やしたらいいですよね。今回放映されなかった70年代、80年代のドラマももっと見せてほしいです」。(岡室美奈子さん)

『愛していると言ってくれ』(95)

『愛していると言ってくれ』(95)

幼い頃聴覚を失った画家の晃次(豊川悦司)と、劇団員の紘子(常盤貴子)の恋物語。脚本は北川悦吏子。最終回は最高視聴率28.1%を記録。今回『2020特別版』とし、“豊川と常盤のリモート同窓会”対談も放送。Paraviなどで配信中。

 

『野ブタ。をプロデュース』(05)

『野ブタ。をプロデュース』(05)

高校2年生の修二(亀梨和也)と彰(山下智久)が、いじめられっ子の転校生の通称“野ブタ”(堀北真希)を、クラスの人気者にプロデュースしていく青春友情物語。脚本は木皿泉。修二と彰が歌う主題歌「青春アミーゴ」は、100万枚を超える大ヒットを記録。

岡室美奈子 おかむろ・みなこ

早稲田大学演劇博物館館長、早稲田大学文化構想学部「表象・メディア論系」教授。専門はテレビドラマ論や、現代演劇論、サミュエル・ベケット論など。

Illustration: Hitoshi Kuroki Text&Edit: Yuki Kono

GINZA2020年8月号掲載

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