19 Feb 2023
女性声優をテーマにしたインスタレーション。『百瀬文 口を寄せる』|G’s ART REVIEW

2月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。
TOP画像: 《Interpreter》 2022年。紙にインクジェットプリント、サイズ可変

《Social Dance》2019年
シングルチャンネル・ビデオ、10 分33 秒

《定点観測(父の場合)》2013–2014 年
シングルチャンネル・ビデオ、10 分26秒

《The Examination》 2014年
シングルチャンネル・ビデオ、7分2秒

《Flos Pavonis》2021年
シングルチャンネル・ビデオ、30分

十和田市現代美術館
他者とのコミュニケーションに生じる不均衡をテーマとし、身体・セクシュアリティ・ジェンダーを巡る問題を追究するアーティスト百瀬文。思いがけないアプローチでテーマに斬り込む映像作品が、近年注目を集めている。今回発表する新作は、女性声優をモチーフにしたサウンド・インスタレーション。キャラクターが見えないまま聞こえてくる「声」は、性別を超えた流動的な存在として表れる。この他、過去作も交え、存在していながらなきものとされてきた声に光を当てていく。
百瀬文 撮影:金川晋吾
*展示期間、内容などは諸事情により変更する場合があります。詳細は各展公式サイトをご参照ください。
Recommender: 柴原聡子
建築とアートの編集者。1年で一番寒い時季到来。暖かい美術館で、じっくり絵を眺めたい。
GINZA2023年2月号掲載