05 Feb 2023
短くも鮮烈な生涯を送った『佐伯祐三 ─自画像としての風景』|G’s ART REVIEW

2月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。
TOP画像: 《郵便配達夫》1928年、大阪中之島美術館

《立てる自画像》1924年、大阪中之島美術館

《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》1927年、大阪中之島美術館

《コルドヌリ(靴屋)》1925年、石橋財団アーティゾン美術館

《ガス灯と広告》1927年、東京国立近代美術館

《煉瓦焼》1928年、大阪中之島美術館
約100年前、大阪、東京、パリで、短くも鮮烈な生涯を送った天才画家、佐伯祐三。街の風景を描いた絵画は一目で佐伯の作品だとわかる独自の世界観をもつ。中でも20代で渡ったパリは佐伯にとって特別な街。石造りの街並み、ポスターが貼られた建物の壁、プラタナスの並木道、カフェといった何気ない風景が、彼を魅了した。本展は、佐伯が描いた3つの街に焦点を当て、風景画、人物画や静物画を通して、日本近代絵画の巨匠である佐伯芸術の造形性を再考する。
*展示期間、内容などは諸事情により変更する場合があります。詳細は各展公式サイトをご参照ください。
Recommender: 柴原聡子
建築とアートの編集者。1年で一番寒い時季到来。暖かい美術館で、じっくり絵を眺めたい。
GINZA2023年2月号掲載