10月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。
G’s ART REVIEW 日本での初の大規模個展『ロニ・ホーン: 水の中にあなたを見るとき、 あなたの中に水を感じる?』etc.
『ロニ・ホーン: 水の中にあなたを見るとき、 あなたの中に水を感じる?』
[あなたは天気 パート2](部分) 2010-2011 Courtesy of the artist and Hauser&Wirth ©Roni Horn
1970年代から活動し、今も第一線で活躍するアメリカのアーティスト、ロニ・ホーン。作品の多くは、自然と密接に結びつき、ユーモアを含みながら、極めてシンプルに削ぎ落された形式で展開される。本展はホーンにとって、日本での初の本格的な個展となる。アイスランドを愛し、モチーフにしてきた作品や、水鏡を思わせる大きなガラス彫刻など、彼女の世界観をじっくり味わえる。緑豊かなポーラ美術館の環境で、作品の向こうに見える自分自身とゆっくり向き合ってみては?
【ロニ・ホーン: 水の中にあなたを見るとき、 あなたの中に水を感じる?】
ゴッホの芸術に魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー。彼女は、画家がまだ評価の途上にあった1908年から約20年のうちに、事業で財を成した夫アントンとともに90点を超える油彩画と約180点の素描・版画を収集した。本展は、それらを所蔵するクレラー=ミュラー美術館からファン・ゴッホの油彩画28点と素描・版画20点を展示する他、ミレーやルノワール、スーラなど、近代絵画の展開をたどる同館のコレクションを紹介する。
【ゴッホ展 —響きあう魂 ヘレーネとフィンセント】
『キューガーデン: 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート』
ピーター・ヘンダーソン[ロードデンドロン・ポンティクム(ツツジ科)] ロバート・ジョン・ソーントン編 『フローラの神殿』より 1802 個人蔵 Photo: Michael Whiteway
世界最大級の植物園である、英国王立植物園「キューガーデン」。1759年に小さな庭園として造られた後、ジョージ3世とシャーロット王妃の時代に規模を飛躍的に広げ、研究機関としても整備された。本展では、同園の所蔵する22万点を超えるボタニカルアートから18〜19世紀制作の約100点を展示する。他に、シャーロット王妃が愛したウェッジウッド社のものなど陶磁器の数々も。精緻に描かれた美しい花々の絵に囲まれて、ひととき優雅な時を過ごしたい。
【キューガーデン: 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート】
*展示期間、内容などは諸事情により変更する場合があります。詳細は各展公式サイトをご参照ください。
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Recommender: 柴原聡子
建築とアートの編集者。今回は、静かに鑑賞する時間が癒やしになるだろうラインナップでお届け。