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G’s BOOK REVIEW アメリカ現代作家・マシュー・シャープの初邦訳作品集『戦時の愛』etc.

G’s BOOK REVIEW アメリカ現代作家・マシュー・シャープの初邦訳作品集『戦時の愛』etc.

10月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。


『貝に続く場所にて』
石沢麻依

貝に続く場所にて

(講談社/¥1,540)

2011年3月の石巻から2020年夏のドイツ・ゲッティンゲンへ。長い旅を経てやってきた野宮と、語り手は再会する。モチーフが並べられ記憶が掘り起こされ、断片が星座のようにつながっていく。あの日海から還らなかった野宮を、幽霊と、過去からの漂流者ととらえるのか、体験を共に重ねていくのか。生と死といくつもの時間が存在する街に迷い込みながらも過去を遠ざけず、場所を背景におしこめることもせず、そこにある「顔」を凝視する、芥川賞受賞作。

 

『戦時の愛』
マシュー・シャープ

戦時の愛

(柴田元幸訳/スイッチ・パブリッシング/¥2,750)

歌う子ども、新しい仕事と旅先、不意のキス、詩と愛と奇跡、幻覚、戦争、買い物、死者と囲む朝食の席。さまざまな瞬間と無数の細部が散りばめられた超短編=フラッシュ・フィクションが75。奇想天外な物語が文字通りの閃光を放ちながらやってきて、タイムラプスのようでも、嵐のようでもある世界に引きこみ、飛び立っていく。米文学者にして名翻訳家の柴田元幸が紹介を熱望した、アメリカ現代作家の初邦訳作品集。

 

『ストリートファッション 1980-2020 定点観測40年の記録』
ACROSS編集室編著

ストリートファッション|

(PARCO出版/¥3,080)

路上で若者たちを定点観測し続けて40年以上。時代というくくりよりもさらに細密な社会や文化、ライフスタイルの動向に関連して発信される着こなしを、膨大なアーカイヴに分析を加えながら紹介する。1980年代の「ポパイ少年」に「カラス族」、「Hanakoさん」、「オリーブ少女」から、2010年代の「シティボーイ」、『GINZA』も研究した「ノームコア」などのトレンドもたっぷり。マスクやフェイスシールドまで登場する超ファッションクロニクル。

Recommender: 鳥澤 光

ライター、編集者。『戦時の愛』の装画は武田鉄平。時間を何重にも塗りこめた絵肌に鳥肌が立ちます。

GINZA2021年10月号掲載

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