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G’s FILM REVIEW ユ・アインが全身で表現する声なき声が胸に刺さる『声もなく』etc.

G’s FILM REVIEW ユ・アインが全身で表現する声なき声が胸に刺さる『声もなく』etc.

2月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする映画をご紹介。


『エル プラネタ』

『エル プラネタ』

2014年、SNS映えする生活を切り売りするアーティストのペルソナを被ったパフォーマンスアート[Excellences & Perfections]が話題となった、現代アーティストのアマリア・ウルマンが監督・脚本・プロデュース、衣装デザイン・主演を務める。貧困が深刻化する田舎町でどん詰まりの現実を前にしてもなお、社会の目を気にして着飾り続ける母(実母が演じる)と娘。感傷的になることなく辛辣なユーモアで綴られる親子の逃避は、生命力にあふれている。

全国順次公開。
©2020 El Planeta LLC All rights reserved

 

『声もなく』

声もなく

犯罪組織の下請け仕事をする口のきけない青年テインと、誘拐されたものの親に身代金を払ってもらえない少女が出会い、居場所のない者たちによる出口の見えない共同生活が始まる。重くドラマティックになりがちなテーマをシニカルな笑いをちりばめつつ魅せるのは、1982年生まれの新人監督ホン・ウィジョン。15kg増量し、領域を侵害されたゴリラのような演技を監督から求められたというユ・アインが全身で表現する声なき声が胸に刺さる。

全国順次公開。
©2020 ACEMAKER MOVIEWORKS&LEWIS PICTURES&BROEDMACHINE&BROCCOLI PICTURES. All Rights Reserved.

 

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

ウェス・アンダーソン監督10作目は、これまで以上に脳みそをフル回転させ高速のセリフを追うこと求められる、雑誌・活字愛にあふれた最高傑作。フランスの架空の街にある米国新聞社の支局に集まる個性豊かなジャーナリストたちは、アウトサイダーの視点でストーリーに没頭させる。複雑な事象を扱うジャーナリズムにおいて中立性を持つことは大変だし、異国の芸術、政治、食を自分の言葉で語り、物語として生かせる才能はプレシャスだ。

全国順次公開。
©2021 20th Century Studios. All rights reserved.

Recommender: 小川知子

ライター、編集者。『賢い医師生活』が終わり、『賢い山村生活』も終わってしまい心寂しい気持ちです。

GINZA2022年2月号掲載

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