90年代生まれが引っ張る時代に突入!? インディポップ、ラップ、 エクスペリメンタルまでジャンルもさまざまに彼らのセンスを拝見しましょう。
🎨CULTURE
今チェックしたい、90年代生まれのディスクレビュー。インディポップ、ラップ、 エクスペリメンタルまでニュージェネレーションの底力
iri 『Watashi』
Colourful Records
23歳のイリは、ソウルフルでリヴァービーな歌声と小気味よいラップを都会的なエレクトロニックサウンドにのせる。表題曲は〈NikeWomen〉のキャンペーン「わたしに驚け」のために書き下ろされたもので、水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミが作曲と編曲を担当。ボーナストラックではヤイエルがアレンジで参加した。
Arca 『Arca』
Beat Records / XL Recordings
〈フッドバイエアー〉のランウェイでモデルとして登場するほか楽曲提供も行う27歳のプロデューサーの3rdアルバム。本人が「僕の内面すべてだ」と公言する今作は、全体が緊迫したムードを帯びており、オペラ歌手のような奥行きあるヴォーカルスタイルも相まって、ひりひりと心に訴えかけてくる1枚に仕上がった。
The Wisely Brothers 『HEMMING EP』
Lastrum Music Entertainment
UK ロックを彷彿とさせる繊細なタッチやファズを効かせた荒削りなギターサウンドで疾走するのは、平均年齢20歳の3ピースバンド、ザ・ワイズリー・ブラザー ズ。リード曲では「わたしってセンスなし子だから〜」と恋する乙女の気持ちをヘタレなフレーズで表現した。おしゃれ心を刺激する〈アニエスベー〉をテーマ にした曲も。
Text: Ayana Takeuchi