新しいのも古いのも、デジタルもアコースティックも、ジャンルも問わず、気の向くままに雑多に聴くのが90年代流。そのアティテュードを表す4選。
🎨CULTURE
90’s 気分を盛り上げるディスクレビュー Black Star,Art Blakey,etc…気の向くままに雑多に聴く
Another World / Black Star (P-Vine)
最近復活したヤシーン・ベイことモス・デフとタリブ・クエリのブラック・スターは2000年代初頭に現れたコンシャスなNY派。プロダクションはUKのザ・クリエイターズ。隠れたアフロ・フューチャリズム佳作。
Art Blakey & the Jazz Messengers / 3 Blind Mice (UA)
1961年NYCはヴィレッジ・ゲート、翌年ハリウッドのルネサンス・クラブでのアート・ブレイキーの傑作ライヴ盤。メンバーは、フレディ・ハバード、ウェイン・ショーターを含む。チルなパーティに最適。
Magnetic Web / Nik Pascal (Narco)
ローリング・ストーンズの『山羊の頭のスープ』にもゲストとして参加したニック・パスカルのモーグにアープ2600シンセサイザーを実験的に使った電子音楽アルバム。タイトル曲は“超自然のダンス”。
First Recitation / V.A. (RÉCIT)
ポリリズムなだけではアフロを表象しないが、ミニマルなリズムの交錯が構成を超越しようとする時、ジャンルの意味がなくなる。フランス産ミニマルV.A.。京都ベースのDJ、マサヒコ・タケダの“Hiver”に注意。
Selection&Text: Hiroshi Egaitsu