『メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2015-2017―漂泊する想像力』
5月27日〜8月27日/原美術館
メンヤ・ステヴェンソン 「I would like to be come cat」 2017年 写真 114 × 170 cm
ドイツを拠点とするアーティスト、メンヤ・ステヴェンソンは日本へ。日本を拠点とする泉太郎はドイツへと、国を交換し、その地に滞在することで生まれる新たな視点でみた文化を、作品として展示する本展。1993年に同展に参加した佐藤時啓も招待出品し、あらためて東京を表現する。映像インスタレーション、写真とスタイルは異なるが、三者三様の街、文化をあらためて私たちに提示してくれる。
『ロマン・チェシレヴィチ 鏡像への狂気』
5月15日〜6月24日/ギンザ・グラフィック・ギャラリー
[サーカス(ジャンパー)] 1963年 ポズナン国立美術館蔵 ©ADAGP, Paris&JAS-PAR, Tokyo, 2017 E2551
〈プレイ・コム デ ギャルソン〉のフィリップ・パゴウスキーをはじめ、知れば知るほどポーランドの芸術は面白い。そして、それは今も昔も変わりなく、ロマン・チェシレヴィチの作品もその1つだ。50年代後半よりデザイナーとして頭角を現し、60年代後半には『ELLE』や『VOGUE』のアートディレクターに就任。独特で少し毒の効いた奇抜なデザインは一見の価値あり。
濱田祐史展 『Broken Chord』
開催中〜7月8日/PGI
©Yuji Hamada courtesy of PGI
「用済みのポスターの上に繰り返し新しいポスターを貼り重ねてできた層や、ドイツ式のレンガ造りの建物を基礎に、幾重にも違う色や材質で塗り直された壁」と、濱田祐史は約1カ月のポーランド滞在で気がついた、街の特徴を語る。何度も国境線の変化を体験してきたこの国。滞在していたヴロツワフもかつてはドイツ領だったそう。彼だから切りとれた街の蓄積。初のモノクロ写真展示を行う。