ヤン・フードン展『THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II』
開催中〜2018年3月11日/エスパス ルイ・ヴィトン東京
THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II(彩色天空: 新女性 II)2014年 ビデオ・インスタレーション、カラー、音声 15分48秒 ©Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton
中国とは一体どんな国だろう。そんな問いよりも、“中国製”という記載、原宿で見かける中国人家族の方が、よっぽど親近感がある。こういったイメージのギャップは仕方ないが、ヤン・フードンの作品はその溝を少し埋めてくれる。象徴的な伝統を引用しつつも、超然とした視点から現代中国社会を考察。どこか嘘っぽいが目に残る綺麗な色彩。まるで私たちが感じるギャップを体現化してくれているようだ。
デイヴィッド・シュリグリー展 『ルーズ・ユア・マインド―ようこそダークなせかいへ』
開催中〜2018年1月21日/水戸芸術館現代美術ギャラリー
デイヴィッド・シュリグリー[チアーズ]2007 Courtesy: Artist and Stephen Friedman Gallery, London
クスっと笑ってしまう作品を作る天才デイヴィッド・シュリグリー。2016年秋からロンドンのトラファルガー広場で展示された『リアリー・グッド』ではサムズアップ(親指を立てるジェスチャー)の指が奇妙に伸びた作品が話題を呼んだ。SNS世界に蔓延る「いいね」を渇望することへの皮肉が含まれている。本展ではそのバルーン版も展示。作家が提示するブラックジョークにどっぷり浸かれる展示になっている。
『野生展:飼いならされない感覚と思考』
開催中〜2018年2月4日/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1、2
野生への入り口 撮影: 淺川 敏
電車に乗って、席に座り、ふと顔を上げてみるとそこには携帯を持つ人たちが並ぶ。進化が進む現代は“野生”という言葉からどんどん遠ざかっているように見える。インターネットを通じて、場所を構わず同じような世界を共有できるようになった。そんな中生きる私たちに、まだ“野生の領域”は残っているのだろうか?本展は、そういった忘れかけていた野生の力を見つけるきっかけになっている。