謎は謎のまま受け入れる −デヴィッド・リンチの作品のこと− 「DAVID LYNCH meets HOSOO」
偉大なるマージナルマン(境界人)、ラリー・クラークの写真展「TOKYO 100」
ビートルズにローリング・ストーンズ、ロンドンの黄金期を写真でみる。デヴィッド・ベイリー日本初展覧会が5/10まで開催「Bailey’s Icons」
『生誕100年「長沢 節」展―デッサンの名手、 セツ・モードセミナーのカリスマ校長―』
開催中〜6月25日/弥生美術館
“カリスマ”という言葉を聞かなくなったのは、そう呼ばれる人がいなくなったからかもしれない。ならば、長沢節がまだ健在だったら、きっとまだ使われていたはずだ。ファッション・イラストレーションの先駆けであり、何よりお洒落で自由。「何も教えない」をモットーに設立したセツ・モードセミナーは、山本耀司をはじめ、数々の才能を世に送り出した。色褪せない“セツ美学”を是非その目で。
弥生美術館公式HP
『ファッションとアート 麗しき東西交流』
4月15日〜6月25日/横浜美術館
ジュール=ジョゼフ・ルフェーヴル[ジャポネーズ(扇のことば)]
1882年 クライスラー美術館蔵 Gift of Walter P. Chrysler, Jr.
今でこそ、海外は身近なものになったが、ほんの数十年前まで遠かった。明治維新の頃なんてもっと遠かった、はず。だからこそ、築くことができた独特な文化、またそれに伴った変化を、本展はファッションとアートに焦点を当て紹介。世界屈指のドレスコレクションを有する京都服飾文化研究財団(KCI)が提供するドレスは必見。ジャポニスムブームが見てとれる服飾品や工芸品にも注目だ。
横浜美術館HP
『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』
4月29日〜6月18日/東京ステーションギャラリー
アドルフ・ヴェルフリ[氷湖の=ハル〔響き〕.巨大=都市]1911年 ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵
©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern
死後、アール・ブリュット(教育を受けていない芸術)の芸術家と位置付けられたことで、その存在が広く知られるようになったアドルフ・ヴェルフリ。生涯の半分以上を精神科病院で過ごし、そのほとんどを空想の世界の自伝的シリーズを描くことに注力した。亡くなる直前まで描き続けた作品群は、全45冊、ページにするとなんとその数2万5000。まさにあふれる想像力。ぜったい想像以上です。
東京ステーションギャラリー公式HP
Text: Mayumi Yamase