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メタバースいらずで異世界にトリップ!!!! 5月3日、クラブミュージックとクラシック音楽を接続する「爆クラ」100回記念フェスが渋谷PARCOで開催

メタバースいらずで異世界にトリップ!!!! 5月3日、クラブミュージックとクラシック音楽を接続する「爆クラ」100回記念フェスが渋谷PARCOで開催

デトロイト・テクノのパイオニアであるジェフ・ミルズ、映画監督の岩井俊二、お笑い芸人の村本大輔、元No.1ホストで実業家の手塚マキ……etc。多彩すぎるゲストとともに、著述家の湯山玲子がクラシック音楽の新しい聴き方を提案してきたトーク&リスニングイベント「爆クラ」が100回目を記念し、「爆クラは祝100回なのだ クラブ耳クラシック&現代音楽フェス」を開催。5月3日(火・祝)15:30から23:00過ぎまで、渋谷PARCOの屋上と9階のSUPER DOMMUNEスタジオに、クラブで遊ぶようにクラシック音楽を楽しめる世界が立ち上がります。


湯山さんからGINZA読者に届いたのは、「音楽好きだったら、絶対にクラシックは知っておいたほうがいい」というメッセージ。「クラシック音楽は、一曲一曲のなかに個別の強力な世界が広がっているんですよ。たとえば、爆クラの1回目でフィーチャーしたショスタコーヴィチはソ連の体制側に反抗し続けた作曲家ですが、彼の交響曲第10番を聴けば、今起こっている戦争とそれを取り巻く環境のすべてが体感できます。涙も哄笑もすべてが詰まった、メタバースの仮想空間もぶっ飛ぶようなスケール。今回はそういったクラシック音楽を頭でなく体で体感できる、たぶん日本唯一の実験場になるはず」

爆クラを主宰する湯山玲子さん

かく言う湯山さんは、元々クラバー。クラシック畑で活躍する両親のもとに生まれ育つもロックやソウル、テクノに傾倒。30代後半で編集者としてニューヨークのハウスシーンを取材していたとき、伝説のクラブ「Twilo(トワイロ)」で最強サウンドシステムのもと踊っていると、ハウスミュージックがクラシックにしか聞こえない瞬間が訪れたそう。

「同じことをやってるんだ、と気づきましたね。DJのミックスっていろんな音を隠し持ってて、一つのフレーズの流れを違う楽器がバトンタッチしてつなげていく。それって交響曲の手法だったりするんですよ。隣で半裸で激しく踊ってるゲイのお兄さんたちこそ、ワーグナーを理解できるんだろうな、こういう人たちにクラシックが全然届いてないな、と思ったんです」

そんな思いから始まった爆クラの100回記念フェスのテーマは、原点回帰で「クラブ耳に届くクラシック」。DOMMUNEのこれまた最&強なサウンドシステムをフル使いしたクラシック音楽縛りのクラブイベント「クラシック・ディスコティーク!!!」のDJは、指揮者の坂入健司郎をはじめとしたクラシックど真ん中ピープル。ビートを合わせるにとどまらず、「この曲はト長調でこうくるから、ここでト長調のあの曲をつなぐ」といった高度なミックスをかけてきたりするレアなプレイをドラァグクィーンたちと愉しめます。

「クラシック・ディスコティーク!!!」でDJを務める指揮者の坂入健司郎

爆クラのメイン要素であるトークには、「Chim↑Pom from Smappa!Group」のエリイを迎えて彼女のクリエイティヴの根幹にある聖と俗感覚をクラシックとともに語るほか、ポップス、アート、文学の気鋭の論者によるトークセッションで、「クラシックの明日はどっちだ!」を探ります。

トークに登場予定のエリイ

コンサートも充実していて、オペラユニットのTHE LEGENDがリビドーほとばしる衝撃的な歌詞の男声合唱曲『ゆうやけの歌』(作曲は湯山さんの父上、湯山昭氏)をサンセットタイムに歌唱。吉井瑞穂(オーボエ)によるテレマンfor 渋谷の三日月、秋田勇魚(クラシックギター)の情熱的な、また池上英樹(マリンバ)×松下洋(アルトサクソフォーン)のモダン&アヴァンギャルドな演奏など趣向を凝らしたラインナップとなっています。

そのほか、昼間は5月の空をクラシックサウンドでトラックするインスタレーションや、ヴァイオリン、チェロ、ギター、声楽の体験講座も。DOMMUNEならではのライヴストリーミングもありますが、多くは体験型なので是非、現地へ。

ちなみに今回、急遽イベントが決まった!という知らせとともに湯山さんが記していたのは、「劫初より作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘ひとつ打つ」という与謝野晶子の歌。世の初めから人々が築き営んできた芸術の殿堂に、私もひとつではあるが黄金の釘を打ちたい、と短歌を詠む気概を表したものですが、聞けばこれは湯山さんが母上から贈られた掛け軸にあったもので、最近のモットーにしているのだとか。クラシック音楽は長い年月を経て生き残ってきただけに、歴史を背負っていて、ディープである意味閉鎖的。ゆえに音楽芸術の神髄が存在するもの。5月3日に渋谷に行けば、そこに黄金の釘ひとつ打つ瞬間に立ち会うことができそうです。

タイムテーブルやチケット情報など詳しくは公式サイトでチェックを。

爆クラは祝100回なのだ
クラブ耳クラシック&現代音楽フェス

開催日: 5月3日(火・祝)
時間: 昼の部 15:30〜17:00/夜の部 16:20〜22:45
会場:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 9F DOMMUNE/10F 屋上、ComMunE
入場料: 昼の部 無料/夜の部 ¥3,000(入退場自由)+¥700(ドリンク代)

詳細ページ

Text: Sayuri Kobayashi

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