黒の安心感にあぐらをかいて考えなしに身につけていると、単なる“無難な人”に…。そこで「モードなブラック」をものにするポイントを、3人のプロに教えてもらいました。
スタイリスト吉田さんが解説。今どきに見える「ブラック」はここが違う
選びで変わる
脇役ブラックをアップデート
黒小物、パッとしないものと今どきのものの差は?その違いをスタイリスト吉田さんが解説。
Tights
「脚を隠すという意図じゃなくて、モードなマインドではく黒タイツはスタイリッシュ。マットなナイロン素材が使いやすい」
「微妙~な透け感で霜降り模様になるタイツは、脚が太く、野暮ったく見えてしまいます。透けさせるなら潔くストッキングで」
Long Boots
「セリーヌのようなクラシックでミニマルなデザインや、プラダのようなボリュームのあるタイプなど、存在感のあるものがIN」
「光を吸い込む黒スウェードやボリュームの足りないものだと、印象の薄い足元に。着こなしのアクセントになるものを選んで」
Leather Gloves
「淑女感が漂う黒のレザーグローブは、ジャケットやケープなどに合わせて、クラシックなムードでまとめると素敵」
「品のよさが魅力の黒のレザーグローブ。ライダースやダウンなど、ストリートなアイテムと合わせるとちぐはぐな印象に」
Belt
「黒やグレー。ボトムを黒ベルトとなじみのいい色にすると、こなれて見えます。細いベルトの方が合わせやすくおすすめ」
「淡い色のボトムに黒ベルトを合わせると、悪目立ちする結果に。“おしゃれがんばってます感”が出てしまい残念」
Hat
「クラシックなハットにも注目。ヘアをまとめ、ハットのフォルムを生かしてかぶるのがこの秋のベストバランス」
「ダウンヘアでハットをかぶると、今季は重たい印象に。服にボリュームがある分、頭はコンパクトにするのがよさそうです」
Fur
「存在感が強めの黒いファーは、アウターの一部分やバッグなど、小さめの面積で取り入れていくのがベター」
「黒いファーが全面にあしらわれたアウターは、どうやっても金持ちマダム感が。黒いファーはさりげなく、がカギに」
話を訊いた人
吉田 恵さん
(スタイリスト)
モード誌をはじめ、ショーやルックブックなどで活躍中。最新モードの知識とリサーチ力は、編集部からも一目置かれている。
関連記事
ちょっと残念!な黒の着こなし3つ。「おしゃれな黒」に見せるためのヒント