ぼくのりりっくのぼうよみ「ぼくらの音楽」写真家・奥山由之とスタイリスト・島津由行が撮る、語る

ぼくのりりっくのぼうよみ「ぼくらの音楽」写真家・奥山由之とスタイリスト・島津由行が撮る、語る

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安易な世代論で片付けたくはないけれど、でも言いたい。90年代生まれのミュージシャンたちが紡ぐ音楽がとても素敵だ、と。当たり前のように物心ついた頃からネットがあり、世代やジャンルに縛られることなく、豊穣な音楽の海に思う存分ダイヴしてきた。マニアックな知識と音楽への深い愛、そしてセンスをないまぜにした彼らの音楽は、なぜ心地いいのか?
それぞれの方法でオリジナリティを探求する4組のアーティストを、同年代の写真家・奥山由之と、ミュージシャンを多く手がけるスタイリストa.k.a.歩く音楽事典の島津由行が撮る、語る。


 

ぼくのりりっくのぼうよみ

 

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トップ ¥23,000、パンツ ¥25,000(共にラッピンノット)、スニーカー ¥24,000(ヨーク)、ネックレス ¥11,000(ノース ワークス | 以上HEMT PR)/ソックス*スタイリスト私物

 

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Tシャツ ¥2,778(ぼくりりOFFICIAL SHOP)/チュールワンピース ¥36,000(ミヤオ×レイ ビームス | ビームス ウィメン 渋谷)/レザースカート ¥38,000(ジョン ローレンス サリバン)/ジーンズ ¥9,000(チープ マンデイ | k3 OFFICE)/ヘッドホン ¥55,463(B&O Play | 完実電気)/ブーツ*スタイリスト私物



自分の音楽のセンスに絶対的な自信があるんです

 

どんな曲も卓越した表現力でクリアしてしまう〝ぼくりり〟は、すべてを俯瞰から見る監督のように冷静で明晰だ。アーティスト名同様、非常にユニークな19歳の頭の中とは?

 

奥山 新曲(「Be Noble」)のMVを見ていたら、途中でおにぎりを食べ始めてびっくりしました(笑)。

ぼくりり 食べるのが楽しみなんです。音楽と比べてもどっちか無いと困るのはごはん。

奥山 バンドではなく1人ですが、どうやって曲作りをしてるんですか?

ぼくりり 僕は歌詞とメロディを作り、自分の好きな人にトラックを作ってもらっています。ライヴ後の打ち上げで1人の寂しさはありますね。バンドいいなあって思う(笑)。

奥山 ライヴでは何人体制なんですか?

ぼくりり 僕とキーボードとDJの3人。今度ドラムとパーカッションが増えるので、徐々に生に近づく予定です。

島津 音楽を作り始めたのはいつ頃ですか?

ぼくりり 中学3年ぐらいです。動画サイトに投稿していました。

奥山 CDとWEBでは、音楽の在り方に違いがありますよね。

ぼくりり そもそもCDを買わないです。ショップで見るだけ。プラスチックのパッケージにも愛着がないですし。

奥山 曲ごとにサウンドが異なるように聴こえますが、変化するのがいい?

ぼくりり 正直、ドラムのキックとスネアの違いすらわからないんです、僕。技術や機械的なことがまったく。

奥山 楽器について知識がないからこそ自由に作れると思ったことはありますか?

ぼくりり 知識が欠けているからいいというよりは、自分の音楽のセンスに絶対の自信があるんです。世界最強だと思ってる。だから分業でいい。それに自分が普段想像していないことを体験できるのが楽しいんです。

島津 歌詞を見ていて、固有名詞が全然出てこないことが印象的でした。

ぼくりり 固有名詞が好きじゃないんです。僕は曲を作りたいと思う瞬間がない。他の人は具体的な気持ちや情景を伝えたいんだと思うんですが、僕は伝えたくないんですよね。

奥山 若いって言われることはどうですか?

ぼくりり 便利だな、と思います。19歳であるというのは便利なラベル。たまにイラっとすることもありますけど(笑)。

 

ぼくのりりっくのぼうよみ
≫ 大学1年生の19歳。高校3年生だった2015年12月、アルバム『hollow world』でメジャーデビュー。今年2ndアルバム『Noah’s Ark』、1stシングル『Be Noble』(映画『3月のライオン』前編主題歌)をリリース。書籍『伊藤計劃トリビュート2』では短編小説を発表、オウンドメディア「Noah’s Ark」では対談のホストを務めるなど、多方面で活躍中。3月22日より全国ツアーがスタート。

 

Photo: Yoshiyuki Okuyama
Styling: Yoshiyuki Shimazu
Hair: ASASHI(model)
Make-up: FUSAKO(model_ota office)
Hair&Make-up: Yoshikazu Miyamoto(Perle Management)
Prop Styling: HYOTA
Model: Nana
Cooperation: AWABEES, Props Now Tokyo, Sound Crew, UTSUWA
Text: Mika Koyanagi

GINZA2017年4月号掲載

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