『茄子の輝き』
滝口悠生
新潮社 ¥1,600
リアルな日記、そして風景と人物をコラージュしたアルバムに思い出を記録してきた〈私〉。新婚旅行先での妻の表情、大地震後の日常にある不安、同僚たちとのたわいない会話。島根、豪徳寺、江古田、高田馬場……。想起するほどに、記憶は次第に輪郭を失いながらも新たな輝きを放っていく。〈覚えていることと忘れてしまったこと〉には一体どんな違いがあるのだろう。芥川賞作家による受賞後第一作連作短編集。
『村上春樹 「騎士団長殺し」メッタ斬り!』
大森望、豊﨑由美
河出書房新社 ¥740
最新作を中心に、村上春樹の10年を徹底放談。過去と行き来し語られる『騎士団長殺し』の事件を時系列に並べ直しながら、『1Q84』や『多崎つくる』との設定やキャラの類似点、性行為なき妊娠、“メタファー通路”とは!? 鋭くツッコミを入れていくやりとりが痛快。『職業としての小説家』で語られた小説作法も多く引用することで、春樹作品に通底するモチーフを読み解くヒントも提案。読書中の臨場感が蘇るガイド本。
『世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書 自分に一番似合うメイク&ヘアがひと目でわかる』
赤松絵利
講談社 ¥1,500
〈その人らしさが一番自然に見えてくる、ナチュラルメイク〉のテクニックが凝縮された本書では、スキンケア&マッサージから肌作り、ポイントメイク、ヘアケア方法が愛用アイテムとともに紹介。骨格を知れば顔全体にメイクする必要はナシ、一番役立つ道具は“手”、メガネフレームの中にチークを入れて影を払う……。目からウロコの技をマスターすれば、一生付き合う自分の顔をもっと好きになれるはず。