30 Aug 2020
ファクトリー・レコードの設立者トニー・ウィルソンが才能を見出したバンド。愛する映画とTシャツと vol.4

お気に入りのTシャツに袖を通し、大好きな映画に没頭する至福の時間。 チャーミングバスターズが、想いを寄せる作品と心躍るTシャツについて語ってくれました。
山口美波
ミュージシャン、「VIVA Strange Boutique」オーナー
「ファクトリー・レコードからデビューしたザ・ドゥルッティ・コラムとVIVA Strange BoutiqueのコラボレーションTシャツ。背中にはアルバム『LC』の印象的なカバーアートワークがプリントされています」
好きな映画
『24アワー・パーティ・ピープル』
監督: マイケル・ウィンターボトム/02
「事実に基づいた映画を観ることが多く、中でも『24アワー・パーティ・ピープル』はすべての角度から共感できる作品です。劇中で語られるファクトリー・レコードの創始者、トニー・ウィルソンの言葉は、今の私へと導いてくれた思い出深いものばかり。『レーベルを始めたのは人間の本質的実験のため』『美を経費で換算しない』など、メッセージと実際の功績が=でつながっていて、どこまでも説得力があるんです。大好きなバンド、ザ・ドゥルッティ・コラムの才能を見つけ、素晴らしい形で世に送り出したのも彼。デビュー当時は退屈な音楽と言われたそうですが、自分が良いと信じたことを押し通す。その姿勢をリスペクトしています」
チャーミングバスターズとは?
90年代のアメリカで使われたスラング。女の子がなぜか惹かれてしまう人気者の男の子のこと。ジェンダーレスな今、おしゃれでその存在が魅力的なGINZAガールズを敬意と親しみを込めてチャーミングバスターズと呼んでいます。
山口美波 やまぐち・みなみ
ソロ・ユニット「SHE TALKS SILENCE」にて音楽活動をする傍ら、2019年、奥沢に「VIVA Strange Boutique」をオープン。現在、DNAとのコラボレーションアイテムを展開中。Instagram: @shetalkssilence
Photo: Reiko Touyama Text&Edit: Sakiko Fukuhara Cooperation: UTUWA
GINZA2020年8月号掲載