25 Aug 2020
映画『汚れた血』のムードがインスピレーション源。愛する映画とTシャツと vol.1

お気に入りのTシャツに袖を通し、大好きな映画に没頭する至福の時間。チャーミングバスターズが、想いを寄せる作品と心躍るTシャツについて語ってくれました。
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フローリスト、「LOVELETTER」主宰
「夫から拝借した古着のTシャツ。1991年に始まったシカゴの音楽フェス、LOLLAPALOOZAの初期のものだとか。背中には参加ミュージシャンの名が連なり、私の好きなバンドのSiouxsie and the Bansheesも発見」
好きな映画
『汚れた血』
監督: レオス・カラックス/86
「主人公、アレックスが思いを寄せるアンナが暮らす部屋のムードが大好きで、新店舗の内装のインスピレーション源にもなりました。打ちっ放しのコンクリートやガラスの扉、モザイクタイルの壁など、シーンの随所に〝完璧でない美しさ〟が宿っているんです。DVDの特典映像には、映画のセットを壊すシーンが収録されていて、一瞬でなくなってしまう、哀愁を帯びた簡易的イメージにも心惹かれました。TSUTAYAでレンタルすることが多く、ジャケットを見て直感で選ぶことも。『汚れた血』の主題歌、デヴィッド・ボウイの『モダン・ラヴ』もそうですが、音楽だけを聴いて、場面を回想したり、余韻に浸ることも、私にとって大切な時間です」
チャーミングバスターズとは?
90年代のアメリカで使われたスラング。女の子がなぜか惹かれてしまう人気者の男の子のこと。ジェンダーレスな今、おしゃれでその存在が魅力的なGINZAガールズを敬意と親しみを込めてチャーミングバスターズと呼んでいます。
meme メメ
2014年より、オーダーメイドの花屋「LOVELETTER」をスタート。中華料理店「湯気」との新店舗がオープン。詳細はHP、インスタグラムをチェック。Instagram: @loveletter_meme
Photo: Reiko Touyama Text&Edit: Sakiko Fukuhara Cooperation: UTUWA
GINZA2020年8月号掲載