26 Aug 2020
ジョン・ウォーターズの手がける『I love ペッカー』がお気に入り! 愛する映画とTシャツと vol.2

お気に入りのTシャツに袖を通し、大好きな映画に没頭する至福の時間。 チャーミングバスターズが、想いを寄せる作品と心躍るTシャツについて語ってくれました。
大智由実子
ライター、エディター
「アメリカの古着屋のインスタグラムで見つけて購入した公開当時のプロモーションTシャツ。『クライ・ベイビー』(90)のTシャツも持っています。パジャマパンツは〈スリーピー・ジョーンズ〉のものです」
好きな映画
『I love ペッカー』
監督: ジョン・ウォーターズ/98
「敬愛するジョン・ウォーターズ監督の作品の中でも一番好きなのが『I love ペッカー』。舞台は彼の故郷、ボルチモア。カメラ小僧、ペッカーが地元の住人たちをパパラッチしたピンボケ写真が、NYのギャラリストの目に留まり、一躍アート界の脚光を浴びることに……っていう毒っ気満点のストーリーは、難解さがなく、とことん笑えます。主人公、エドワード・ファーロングとクリスティーナ・リッチの〝ダサ・カワ〟ではなく〝ダサ・ダサ〟なファッションも良い。ハイソサエティの人々に、むきだしの個性を突きつける。ジョン・ウォーターズのシニカルでポップ、そしてユーモアにあふれた姿勢にシンパシーを感じますね」
チャーミングバスターズとは?
90年代のアメリカで使われたスラング。女の子がなぜか惹かれてしまう人気者の男の子のこと。ジェンダーレスな今、おしゃれでその存在が魅力的なGINZAガールズを敬意と親しみを込めてチャーミングバスターズと呼んでいます。
大智由実子 おおち・ゆみこ
洋書ディストリビューター 「MARGINAL PRESS」を運営後、現在は国内外の個性的なサウナを紹介するサウナライターとして活動中。Instagram: @yumiko_ohchi
Photo: Reiko Touyama Text&Edit: Sakiko Fukuhara Cooperation: UTUWA
GINZA2020年8月号掲載