14 Mar 2023
ヴィンテージボタン。ちいさきものに宿る大宇宙

ヴィンテージボタンを愛する〈YUKI FUJISAWA〉主宰・藤澤ゆきさんに、通い詰めるお店について教えてもらいました。「ボタンは資料として蒐集。愛情が伝わってくる形は古いものならでは」。
箱の中に眠るのは心ときめくヨーロッパ
CO-
「まるでボタンの美術館に迷い込んだよう。ブローチや指輪にするという、新しい楽しみ方も提案してくれます」
19世紀から1970年代頃までのアンティークやデッドストックをそろえ、主にフランスやイタリア、イギリスのものが並ぶ。中には、オートクチュールや消防士などの制服用、日本製のガラスボタンも。現代のアクセサリーも買い付けしていて、白蝶貝でできたベツレヘムパールは必見。
CO-
住所: 東京都千代田区東神田1-8-11 1F
Tel: 03-5821-0170
営業時間: 12:00〜19:00
定休日: 日月祝
愛情と雰囲気を携えたフランスの伝統
ATELIER JEANNE VALET
「遊び心あふれるアニマル模様のメタルボタンや、思わず触れたくなる艶やかな貝ボタンなどがそろう、夢みたいなヴィンテージショップです」
不定期にオープンするアトリエでは、買い付けをした直後にイベントを開催し、そこでアンティークのボタンを手に入れることができる。素材は9金やガラス、シルクなども。1860年〜80年や1950年代までの装飾的なデザインがずらりと並ぶ様子は圧巻。
ATELIER JEANNE VALET
住所: 東京都渋谷区代官山町8-15 2F
営業時間: 12:00〜18:00
定休日: 不定休
会期はSNSで確認を。
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飴玉のようなガラスに詰まった甘い世界
緑園
「集まっているのは、かわいさがぎゅっと凝縮された、素朴でなつかしい景色が映るチェコのガラスボタン。見るたびにキュンとします」
透ける土台に、繊細な金彩が施されていたり、猫やうさぎなどが描かれていたり。主に1970〜80年代のものが豊富で、民族衣装などで使われていた金属製のアンティークもたまに店頭に出るそう。現地の工房に作ってもらったオリジナルの新作もラインナップ。
緑園
住所: 東京都渋谷区本町2-39-17
Tel: 090-9840-6441
営業時間: 11:00〜19:00
定休日: 月
Photo: Miyu Yasuda Text: GINZA
GINZA2022年12月号掲載