FROM EDITORS 身近なデザインの世界で「あ!」を感じる

FROM EDITORS 身近なデザインの世界で「あ!」を感じる

子どもだけでなく大人のファンも多い、「デザイン的思考」をはぐくむことを目的とした、NHK Eテレの番組「デザインあ」。それを体験することができる企画展「デザインあ展 in TOKYO」が「日本科学未来館」で始まった。5年前に「21_21 DESIGN SIGHT」 で開催された展覧会からさらに発展させた展示に編アシにこが潜入してきました!


「日常にある全てのものがデザインと関わっていることを意識してほしい」と総合ディレクターの佐藤卓さん。今回の展示は5年前に比べ、全体的に体験型が多いように感じた。「観察のへや」、「体感のへや」、「概念のへや」と3つに区切られテーマに基づいた作品は年齢を問わず楽しめる。子ども向け番組と言えど、身近なものに焦点を当てたデザイン的な視点は大人でも一度頭をひねり、普段使っていなかった脳が鍛えられる。そんな展示風景の一部をご紹介!

デザインあ 佐藤卓 中村勇吾 小山田圭吾 コーネリアス デザイン Eテレ
左から総合ディレクターを務めるグラフィックデザイナー佐藤卓さん、映像ディレクター中村勇吾さん、音楽ディレクター小山田圭吾さん。

前回の展示でも順番待ちの列をなしていた「あ」になれるフォトスポットは今回も登場!(帰り道に「あ」になり忘れたことに気づく…。)

「みる」「考える」「つくる」というステップでテーマごとに様々なアプローチの仕方で展示されているのが、最初に入る「観察のへや」。身のまわりにあるモノ・コトから、デザインを介してどう私たちと繋がっているのか考えるヒントに溢れていた。

デザインあ たまごの変身 卵 デザイン
『たまごの変身』パーフェクトロンさんの作品。

スタートは同じ形をした卵でもゴールはそれぞれ違う姿。そんなこと当たり前だと思っていたけれどよくよく考えてみればそれってすごいこと。はじめに調理方法を考えたのって誰なのかしらと思い巡らす。

デザインあ のら文字
『かんばん「あ」』のらもじ発見プロジェクトさんの作品。

街角で発見した誰が作ったかわからない看板などの文字を「のらもじ」と呼び、そこから字体をつくる。展示では特徴を分析した結果出来た、たくさんの「あ」と「ア」が並んでいた。


『名は顔をあらわす』大日本タイポ組合+奥田透也さんの作品。(ひらがなタイプデザイン: 宇野由希子さん)

ひとりひとり顔が違うように、「なまえ」も個性というわけで、顔を読み取ってもらい名前を入力すると文字でできた顔が現れる。自分だけの新しい顔は鏡で見るよりも似ているかもしれない。

 

「体感のへや」は番組オリジナルソングや音楽とぴったりシンクロする映像が四方の壁面いっぱいに映し出される。

デザインあ 小山田圭吾 中村勇吾
『「あ」のテーマ』中村勇吾さん、音楽は小山田圭吾さんの作品。

360°囲まれた部屋で映像と音の迫力にただただ圧倒される。作品も面白いものばかりで気づけば3リピート観ていたのはここだけの話。

 

最後、「概念のへや」は、場や時の流れ、人の動きを私たちがどのようにデザインを通して感じているのか、体験型作品も含め展示。

デザインあ6
『おそい「あ」』岡崎智弘さん、aircordさんの作品。

目で見ただけではなかなかわからないが実はゆ〜っくり時間をかけて動いている「あ」。大きな「あ」の周りを行き交う人がライブカメラで映しだされ早回しした映像も作品のひとつ。

デザインあ 
『くうかんの入り口』plaplaxさん、齋藤雄介さんの作品。

高さと幅が異なる入り口。一反もめんマーク用の細長い入り口も見逃せない。

デザインあ 小山田圭吾 しくみの観察 パーフェクトロン
『しくみの観察』パーフェクトロンさん、音楽は小山田圭吾さんの作品。

『しくみの観察』ではモノがひらいたり集まったりする動作を人の動きに例え、特徴を視覚的に捉え直し、今まで気に留めていなかったものまで結びつける。

 

他にも色々な作品。

 

展示作品は番組「デザインあ」と同じメンバーで作っているとのこと。テレビを見ているだけでは物足りず、面白いからこそ参加したいという気持ちになるのは私だけではないはず。「作品を見ている側から新しい発見や感想を見出してほしい」という中村勇吾さんの言葉通り、人の数だけ答えがあり無限に膨らんでいく可能性があることを再認識できた。少しクールで遠い存在だと思っていたデザインの世界を身近に感じることができる場となっている。家族でもカップルでもひとりでも楽しめそう。


デザインあ展 日本科学未来館 佐藤卓 

【企画展「デザインあ展 in TOKYO」】
会場: 日本科学未来館
会期: 2018年7月19日(木)~2018年10月18日(木)
時間: 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)※土曜・祝前日(9/16、23、10/7)・8/10-18は20:00まで開館(常設展は17:00 終了)
休館日: 火曜日(ただし7月、8月は開館)
観覧料: 大人(19歳以上)1,600円/団体: 1,400円
     中人(小学生–18歳以下)1,000円/団体: 800円
     小人(3歳–小学生未満)500円/団体: 400円
     ※団体は8名以上。
     2歳以下無料

編集アシスタントにこ

編アシにこ散歩、今日も一服」を連載中。この暑さでめっきりインドア派になり遊びに行くのも屋内に。昨年、「日本科学未来館」で開催されたという噂の「MUTEK」というイベントが気になっている。@2_c_o_

Photo & Text: nico.A

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

PICK UP

MAGAZINE

2019年7月号
2019年6月12日発売

GINZA2019年7月号

No.265 / 2019年6月12日発売 / 予価880円

This Issue:
クローゼットスナップ!/Tシャツ

あなたのクローゼット
開けていいですか?

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)