17 Oct 2019
日本最大級のデザイン・アートフェスティバル デザイナート・トーキョー2019が開催

2019年10月18日(金)からの10日間、日本最大級のデザイン・アートフェスティバル『デザイナート・トーキョー 2019』が開催される。アートに染まる秋の街で、新たな東京を発見しよう。
新しい秋の風物詩『デザイナート・トーキョー』。ミックスカルチャー都市である東京を舞台に、世界中からアート、インテリア、ファッション、テクノロジーが集結。街全体がひとつの大きな会場となるデザインとアートの祭典だ。
3回目となる今年は、六本木や表参道をはじめ11エリアに拡大し、100以上の会場にて作品展示が行われる。そんな気になる内容を街ごとにピックアップ。
六本木エリア
「青山ブックセンター 六本木店」跡地にオープンした新しいスタイルの本屋「文喫」。本屋としては珍しく入場料を設け、これまでにない文化や本との関わり方を提案する六本木のインフォメーションセンターだ。
ここでは、台北、東京、スイス・ローザンヌを拠点とする新進気鋭のデザイナーのChialing Changの作品を鑑賞できる。自然の性質・可能性をプロダクトという人工物に落とし込んだ、繊細ながらも力強い日本初公開のコレクションが並ぶ。
「AXIS」には、UNDER-30より選出された若手デザイナーなどの新作が一堂に会する。さらに、六本木では「東京ミッドタウン」や「森美術館」をはじめ、多くのコンテンツがバリエーション豊富に展開される。同時期開催となる『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019』も併せて楽しみたいところだ。
青山エリア
青山にある〈ブルックス ブラザーズ〉の旗艦店は、気鋭の現代美術家、高山夏希とコラボレーション。伝統と革新、クラシックとアヴァンギャルドが融合する世界観を堪能することができる。
外苑前エリア
外苑前の家具ブランド〈Knoll〉もギャラリーに姿を変える。デザイナーズチェアの傑作であり、ブランドを象徴する家具のひとつである“バルセロナチェア”。往年の名作の「バウハウス」創設100周年記念モデルが初披露されるほか、併設のショールームでは「STUDIO BYCOLOR」によるインスタレーションも催される。
代官山エリア
代官山では、「KASHIYAMA DAIKANYAMA」と「VIA BUS STOP MUSEUM」にて、特別感溢れるコラボレート展示が催される。
去る4月にオープンしたばかりの、ファッション・食・デザイン・アートが融合する新業態施設「KASHIYAMA DAIKANYAMA」。大蔵山スタジオとコラボレーションし、伊達冠石の展示が行われる。宮城県の大蔵山でしか採石できない伊達冠石。世界的なアーティストやクリエイターを魅了し続ける、ひとつとして同じ形状、色合いを持たない姿はまるで彫刻的のよう。
「VIA BUS STOP MUSEUM」は、アートディレクターの瀧亜沙子とタッグを組み、“毛髪主義”をテーマとするインスタレーションが開催。クリエイティブな3者による作品を見られるのも本イベントならではだろう。
銀座エリア
銀座4丁目交差点と数寄屋橋の間に位置する〈トリーバーチ〉では、抽象画家、吉田花子による巨大な掛け軸がお目見え。モダンアートの基盤を築いたブラック・マウンテン・カレッジをインスピレーション源とした2019年秋冬コレクションや店内のインテリアにも要注目。

TORY BURCH × 吉田花子
ここで紹介したのは、ほんの一部。展示を回遊しながら街歩きすれば、新しい東京を発見できるかも。
【DESIGNART TOKYO 2019】
開催期間: 2019年10月18日(金)~10月27日(日)
開催場所: 表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/
designart.jp/
Text: Maki Takahashi