幼い頃から聴いている曲や生き方を教えてくれた曲。最近気になっているミュージシャンなど。2020年のいま、音楽を語る上で欠かせない敬愛するアーティストと好きな曲を聞きました。
アーティスト
THE BEATLES
曲
「I Saw Her Standing There」
幼い頃から聴いている曲や生き方を教えてくれた曲。最近気になっているミュージシャンなど。2020年のいま、音楽を語る上で欠かせない敬愛するアーティストと好きな曲を聞きました。
アーティスト
THE BEATLES
曲
「I Saw Her Standing There」
振り返ると僕の人生の近くに
ずっとビートルズがいてくれた
子どもの頃から、音楽はいつもそばにありました。ビートルズは父が好きで、家の中はもちろん、車の中でもかかっていましたし、誰かが鼻歌で歌っている、なんてことも。物心ついた時には、僕も夢中になっていました。
小学校5年生の時に、さらに好きになる出来事が。僕はインターナショナルスクールに通っていたんですけど、その時に担任だったカナダ人の先生が彼らの大ファンで、なんと完全に先生の趣味でビートルズの授業を1カ月間やったことがあったんです。バンドの歴史やメンバーの人となりだったり、かと思えば先生が急にギターを弾き始めて、みんなで一緒に歌を歌ったり。その時間がとにかく面白くて、ビートルズを聴くのがますます楽しくなりました。
ちなみに、都市伝説的なことも教えてくれたんですが、今もよく覚えているのは、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」という曲のアウトロで「I buried Paul(俺がポールを埋めた)」と言っている不思議な声のこと。それだけでも不気味なのに、『アビイ・ロード』のジャケットでポールだけ靴をはいていないのは、墓に埋められるからだ、と先生は言っていて。当時は怖かったですね。
アルバムでとくに好きなのは、『プリーズ・プリーズ・ミー』。デビュー当時の、誰もが知っているような曲ばかりが入っていて、なかでも「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」は共感できるというか。17歳の女の子に一目ぼれして、あの子を見たからには他の誰とも踊れない、というような歌詞なんですが、僕も高校のダンスパーティで似た経験をして…。参加した女の子の中で一番かわいい子に、誰がダンスを申し込む ?みたいな会話で男同士盛り上がっていたのに、結局誰も声をかけられずに終わるという(笑)。そんな思い出とリンクする曲です。
僕の人生の近くにはずっと彼らの音楽があって、いまも魅力が色あせないのは唯一ビートルズと言っていいほど。もちろんほかにもいろんな音楽を聴いてきましたが、やはり父の影響は大きくて、好きになるのはバンドばかり。父のライヴには、母のお腹の中にいる頃から行っていたので、僕の嗜好はそこがベースになっています。最近よく聴く日本のミュージシャンは、[アレキサンドロス]やワンオクロック。
英語詞が多いとか、洋楽要素を感じられるので。選曲はその時の気分です。ストリーミングを利用していますが、自分がもともと好きで聴いている曲以外に新しいものも知りたいので、トレンドに上がっているものや、人が作ったプレイリストを聴くこともあります。でも、いま何が聴きたいかわからない…という時はやっぱりビートルズ。どんなムードやテンションにも合う曲が必ずあるんですよね。
1994年生まれ。モデル、俳優。初主演映画『his』が2020年1月24日に公開されるほか、2020年3月公演の舞台『ピサロ』に出演。