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sankaraに聞いた「今の自分」を作った2枚のアルバム

sankaraに聞いた「今の自分」を作った2枚のアルバム

幼い頃から聴いている曲や生き方を教えてくれた曲。最近気になっているミュージシャンなど。2020年のいま、音楽を語る上で欠かせない敬愛するアーティストと好きな曲を聞きました。


Toss
(写真右)

アーティスト
KAMINARI-KAZOKU.

アルバム
『330 More Answer No Question』

Ryo
(写真左)

アーティスト
Boyz II Men


「A Song for Mama」

彼らがいたから、今の僕たちがいる
スタイルの原点となった2枚のアルバム

Toss カミナリカゾクのこのアルバムは、僕が日本語のラップにのめり込んだきっかけになった一枚。Ryoとは高校時代から一緒に音楽を始めたのですが、少しずつラップを覚え始めて、さあこの先どうしよう ?という時に聴いたから、余計心に響いたのかも。

一番好きなのは、1曲目の「ブラザー・ソウル」。カミナリカゾクはメンバーがたくさんいて、ユウ・ザ・ロック★さんとか、ジー・ケー・マーヤンさん、ガマさんなど、いろんなMCがマイクリレーをしているのがカッコいい。今でも酔っ払うとカラオケで歌ってます。自分で初めてチケットを買ってライヴに行ったアーティストでもあって、リノ・ラティーナ・ザ・セカンドさんとツイギーさんの2人には特に影響を受けました。リノさんはとにかくライヴがすごい。CDの音源とほぼ同じクォリティなんです。ツイギーさんからはラッパーとしての在り方。当時からファッションも含めてすごく自由なんです。ロン毛で、服装も全然ラッパーっぽくなくて、でもすごくうまくて。「ああ、こんなに自由に演っていいんだ」と衝撃でした。

当時の自分はいわゆる世間が思う、ちょっと強面のラッパー像に寄せようと頑張っていた時だったのですが、彼らを見て、見た目には捉われなくなりました。ヒップホップという音楽の寛容さ、ある種のアンチテーゼもカッコいいという考え方も学びました。その時に感じた衝動はずっと大切にしています。僕たちの歌詞は、英語と日本語のミックスなんですが、内容もきちんと届けたいので、動画にはあえて意訳を字幕で入れています。直訳ではなく、本当に伝えたい、言葉に隠れている意味をそこに書いているんです。

Ryo 衝撃を受けたという意味ではTossと同じ理由で、一番最初に触れたブラックミュージックがボーイズIIメンでした。『レガシー〜ボーイズIIメン・グレイテスト・ヒッツ』は親父が持っていたものなのですが、初めて聴いた時、ベストアルバムだとは知らなくて(笑)。すべていい曲で、「一体なんなんだ、このアーティストは !」と。R&Bにのめり込んだきっかけでした。

中でも「ア・ソング・フォー・ママ」。母親の曲を書くというのにまず驚きましたね。日本のものであまり聴いたことがなかったし、こんなに素直に、しかもカッコよく母親への愛を表現する歌があるんだなーと。R&Bは愛をテーマにしているものが多いんです。この影響で家族を題材にした曲を作ったこともあって(笑)。普段は感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしいけど、その時は母にも聴いてもらいました。僕の中で彼らはR&Bのナンバーワン。歌も楽曲についても、勉強になるところしかないです。決して越えられない。でも、たどり着けないからこそ、自分は違う戦い方を見つけなければならないなと。もちろん美しいメロディや、歌詞、言葉の使い方などは影響を受けていると思います。その僕らの音楽を、ワンマンライヴでみんなに届けることが、今の目標です。

『330 More Answer No Question』

2003年にKAMINARI-KAZOKU.として活動再開。ミニアルバム『大災害』に続いてリリースされた1stフルアルバム。

カミナリカゾク>> 1997年、YOU THE ROCK★、RINO LATINA IIなどMCとDJたちが「雷」の名義で結成したヒップホップユニット。

『Legacy: The Greatest Hits Collection』

全米チャート13週連続1位を記録した「End of the Road」なども収録した『Legacy: The Greatest Hits Collection』。

ボーイズ Ⅱ メン>> フィラデルフィア出身のヴォーカルグループ。美しいバラードとアカペラのハーモニーで90年代のR&Bシーンを席巻。

Toss トス

sankaraのラッパー(写真右)。3カ月連続シングルの第1弾「Walking the river」に続き、11月6日に第2弾「Train」をリリースした。

Ryo リョウ

sankaraのヴォーカル(写真左)。11月24日表参道の「WALL&WALL」にて2マンライヴを開催。sankara-itf.com

Photo: Takao Iwasawa Styling: Arisa Text: Miki Ueno

GINZA2019年12月号掲載

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