GMCとBEAMSのコラボーーアートの種はストリートにある
70年代のNYを舞台に、ギャラリーやミュージアムを飛び出して、ストリートやレストラン、住宅地や廃墟となったビルなど、街中を駆け巡って活動したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク。そんな彼の縦横無尽なフットワークを受け継いで、現在開催中の東京国立近代美術館「ゴードン・マッタ=クラーク展」がビームスとコラボ。美術館を飛び出して、2018年の東京に、GMC(ゴードン・マッタ=クラーク)のDNAが散りばめられていく。
レストラン「FOOD」でのゴードン・マッタ=クラーク
©︎ The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy Richard Landry, The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.
東京の「FOOD」
都内各所で同時多発的にイベントが行われるなか、注目はマッタ=クラークのプロジェクト「FOOD」にインスピレーションを得た企画。
「FOOD」は、まだまだ荒廃していた70年代のNY、ソーホーに、彼が仲間たちと一緒にオープンしたレストラン。アーティストたちがシェフやホール、経営も全部やっていた。骨付き肉のローストの骨を削って帰りにペンダントにしてくれたり、ジョン・ケージやロバート・ラウシェンバーグがゲストシェフの候補だったり、記録映像や写真などを見ると、なにやらすごく楽しそう。アーティな料理って、コンセプト優先気味で実際の味はどうだったの?と心配にもなるが、実際は安い、旨い、おなか一杯になれる3拍子揃った若者に人気の食堂だったらしい。
そんな70年代のソーホーから、時空を超えて2018年の東京・幡ヶ谷へ。カフェPADDLERS COFFEEを舞台に、週替わりで人気料理家や飲食店店主をゲストに迎えて「カルチャーとしての食」をテーマに、展覧会にヒントを得た特別メニューやトークを楽しめるイベントが開催される。こちらの「FOOD」のゲストたちは、名前を見るだけでほんとに豪華。今の東京の「食」を堪能できる、絶好の機会になるはず。
【ゲストラインナップ】
石田貴齢(手打ち蕎麦naru)、岸本恵理子(出張料理人)、小島真理子×小島麻貴二(margo)、紺野真(organ/uguisu )、齊藤輝彦(アヒルストア)、野村友里(料理人/「eatrip」主宰)、原川慎一郎(the Blind Donkey)、冷水希三子(料理家/フードコーディネーター)、福田里香(菓子研究家)、松島大介×加藤健宏(PADDLERS COFFEE)、三原寛子(南風食堂)、山本千織(chioben)×江口宏志(mitosaya薬草園蒸留所 /蒸留家)
実際にイベントに参加して味わいたい!という人は早速お申込を。
遠くて行けない!スケジュールが合わない!という方もがっかりしないで。オフィシャルのYoutubeチャンネルから当日の模様が見られる。
おなかいっぱい食べながらの会話から、新しいアイデアや友達が生まれる。「食」がつなぐ東京のカルチャーが体感できるこのチャンス、興味のある人は先着順なので急いで申し込みを。
GMCとビームスのコラボは盛りだくさん。GMCの作品があしらわれた展覧会のオリジナルTシャツとトートバック制作の他、東京発のインディペンデントマガジン『TOO MUCH MAGAZINE』が5組のアーティストをフィーチャーしたTシャツ5種を限定リリース。Abake、加賀美健、ホンマタカシ、モトーラ世理奈、平山昌尚といったラインナップはもちろん、それぞれオリジナルラベルの缶に入っているのもカワイイ。美術館のミュージアムショップや「トーキョー カルチャート by ビームス」、蔦屋 代官山、銀座SIX蔦屋などで購入できる。詳細はこちらから。