2018FIFAワールドカップロシア、日本代表初戦がキックオフする。初戦は、前回2014年アフリカ大会でも対戦した、南米の強豪コロンビア。開催がロシアであるため、日本のTV放映が深夜から明朝になることが多い中、試合開始が21:00からと言う好条件。試合を観戦する前に、日本代表の選手たちが身につけているユニフォームをチェックしてみよう。
今夜、日本戦開幕!ユニフォームから日本代表を知る
毎年デザインが更新される各国選手のユニフォーム。通称「SAMURAI BLUE(サムライ ブルー)」の日本代表は、チームカラーが青であることはみなさんご存知だろう。ひとえに青といっても、チームカラーが青の国は、フランス、イタリア(今大会は出場なし)と少なくない。そんな中、日本代表の青は「日本の国土を象徴する海と空の青」と言われている。特に今年は、日本の伝統色である藍色を採用し、「勝色」と名付けている。その訳は、戦国武将が鎧の下に着用した着物には藍色が使用されており、染色する際に色の深みを出すのに布を叩いたそうで「叩く=褐(かつ)=勝つ」にかけて、勝利への験担ぎをしたから。2018年版「サムライ ブルー」のコンセプトは、本当にサムライからだった!
日本のサッカー協会のマークは、三本の足を持つカラス。ちなみにフランス代表はエンブレムに、国鳥である鶏を採用していいる。日本の国鳥はキジなのに、カラスが採用されているのは不思議なことかもしれない。このカラスは、正式には日本神話の八咫烏(やたがらす)で、熊野本宮大社のシンボル。天武天皇が熊野に通って蹴鞠(けまり)をよくしたことにちなみ、日本サッカー協会と縁深くなったと言われているそうだ。現在も、サッカー協会はワールドカップ前には熊野三山で必勝祈願をしている。やっぱり最後は、神頼みなのかもしれない。
日本代表のサプライヤーは、Adidas。今年、Adidasは各国のユニフォームの過去のデザインへのオマージュをテーマに掲げており、レトロなデザインが揃う。そんな中、日本だけは独自のデザインを展開。着物の合わせを首元のデザインに取り入れたり、前身頃の点線模様とスポーツのユニフォームとしてはかなり変わったデザインだ。これは賛否両論なようで、この斬新さをいいね!評価する海外のメディアの意見も見られる。ちなみにネット上では「切り取り線」「千人針」と批判的な声もあったこの点線模様は、ワールドカップ初出場から20年経った歴史を紡ぐ糸をイメージした刺し子柄を表しているとのこと。このユニフォームのデザインが吉と出るか凶と出るかも、今夜行われる日本代表の戦いぶりにかかっているだろう。
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コロンビア🇨🇴vs🇯🇵日本 第2戦 6月25日(月) 0:00
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日本🇯🇵vs🇸🇳セネガル 第3戦 6月28日(木) 23:00
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日本🇯🇵vs🇵🇱ポーランド ・ #jfa #daihyo #夢を力に2018 #Worldcup @fifaworldcup
改めて見ると、今までの「サムライ ブルー」に比べると、ずいぶん深みのあるブルーになったことが分かる。品があるいい色!
Text: Aika Kawada