時々、わっと思い立って映画を見に行きたくなることがある。ホラーでもラブストーリーでもよくて、ただ物語に浸りたい、もっと言えば、音と光と感情に包まれたい。コンクリートジャングルから抜け出して行けるなら、さらにいい。そう、たとえば、森の中にダイブして、星空に見守られながら映画鑑賞。だなんて!
そんな夢みたいな体験をもたらしてくれる「森の映画祭」が、今年もやってきた。「オールナイト開催」って言葉に、ウキウキする。
今度の会場は栃木の「ツインリンクもてぎ」。レースイベントなんかもやっている、サーキット付きのイケてる会場だ。私が前回行ったのは多分2年前。森の中がいくつものエリアに分かれていて、ランプに照らされた小道を歩いては、気になる会場に入っていく。ここでしか見つけられないような気鋭監督たちの短編とか、野外で観ると新鮮すぎる名作とか。気づいたら寝てしまっていて、起きたらまた全然知らない物語の中に入っていく。それが気持ち良くて、楽しかった。