この世は実は、不思議なことばかり。 猫に鳩、ハンコに妖精、座敷わらしだって登場。 不思議で面白くて、心がジンワリ温かくなる口コミ話を集めました。 平凡だと思ってた毎日、今日から少しだけ違って見えるかも。
🎨CULTURE
孤高の王者、狼からリアル”吾輩は猫である”まで、この世は不思議なことばかり!噂話に花が咲く♡実体験の口コミ話
孤高の王者、狼に守られて
ぬいぐるみ作りが趣味な私。男の子や女の子、犬猫など今までいろんなものを作ってきたけれど、少し前になぜか狼のぬいぐるみが作りたい気分に。しかも1体ではなくて、たくさんずらっと並べてみたくなり、無心にちくちく、ときには夜なべをして20体完成。でもどうして狼だったのかしら?と自分でも不思議になり調べたら、どうやら狼にはボーダーや境界線といったキーワードがあることを知った。実は人との接し方について深く考えていた時期だったので、「私、自分自身を守りたかったのね」と実感。しかも20体、何回も数えたはずなのに、部屋の棚に並べたらなぜか21体あって二度びっくり。
(Iさん/販売員)
これこそニャー リアル 〝吾輩は猫である〟
飼い猫の気持ちが知りたくて、動物と話ができると評判の友人にお願いしたことがある。彼女によると、私の猫はけっこうオラオラ系で、「こういう霊視っぽいのは好きじゃねえ。あいつの勘が鈍るからさ。俺が何を考えているのか知りたいなら、実際に触って、感じてわかってほしいね」とドヤ顔で言っていたらしい。あと私のオーラが好きだとか、最期は撫でられながら私の腕の中であの世に旅立つのが夢だとも。正直最初は半信半疑だったのだけれど、その話が妙にリアルで説得力があったので、きっと本当だと思う。ペットって想像以上に私たちのことを見ていて、気遣ってくれているのだなぁ。
(Yさん/イラストレーター)
Illustration: STOMACHACHE. Text: Hiroko Yabuki Special thanks: Akiyo Nitta, Chiye Ryang, Hiroko Chihara, Yuri Kuroda