THIS ISSUE:GINZA5月号『GINZA SIXもオープン! 保存版 銀座が私を呼んでいる』特集
COVER STORY:GINZA5月号『GINZA SIXもオープン! 保存版 銀座が私を呼んでいる』特集
知って行くと買い物がもっと楽しくなる!?超大型施設に潜んだ豆知識をかき集めてみました。まずは建物のスゴさがわかる数字や、 銀座の意外な歴史、建築・インテリアのヒミツをチェック。
松坂屋銀座店は制服を和服でなく洋服にして話題に。
「江戸名所図会」に描かれた現在の銀座通りとみゆき通りの交差点。呉服店が軒を連ねる。
1937年頃の銀座6丁目。松坂屋、三越、松屋が写っている。
江戸時代初期に銀貨鋳造所が置かれ、多くの職人や呉服屋が集まって以来、日本最先端の街として進化してきた銀座。そこに関東大震災翌年の1924年、銀座初の百貨店としてオープンしたのが松坂屋。エレベーターガールの採用、土足入場OK、屋上動物園などで時代を牽引したそう。その先進性を受け継いでいるんです。
なぜGINZA SIXか?銀座6丁目にオープンしたから。だけじゃなく、五感を超越した喜びや満足を提案する“6つ星級”のNew Luxuryな施設になる!という意気も込められている。
デザイナーは銀座にオフィスを構える原研哉さん。幾何学的なG・S・I・Xの文字を限りなくミニマルに。さらに記号化されたモノグラムもあり、こちらはガラスの衝突防止のマークに使われたりも。
2003年2月に始動、2017年1月末に竣工。 14年がかりのプロジェクト! 商業エリアの総面積は47000㎡で東京ドーム以上! 総店舗数241! そのうち半数以上はフラッグシップショップ。 フロア数は地下6階、地上13階の計19! 上階のオフィス部分で働く人は3000人!
ちなみにこの敷地は一橋大学発祥の地でもあり、それを記念する碑が建物正面の歩道際に。この碑を設計したのは谷口吉生さんの父・谷口吉郎さんなんだって !
ニューヨーク近代美術館新館などでも知られる建築家、谷口吉生さんが外観デザインを手がけたこの建物。「のれん」と「ひさし」で人を迎え入れる日本の伝統ある様式をイメージしている。「商業建築は変わる部分と変わらない部分の共存が求められる」という考えで「のれん」のような長方形のパネルを引っ掛けるつくりを採り、中央通りに面する6つのラグジュアリーブランドは、それぞれ「のれん」をデザインしているというわけ。
基本のインテリアデザインはフランスのグエナエル・ニコラ氏。よく見ると、エレベーター、鏡、壁などあちこちが右肩上がり。自然と上に目が向いて上の階に進みたくなる仕組みに! 銀座や京都に残る路地をイメージしたジグザグの通路は、まるで街をそぞろ歩いているみたい。また、トップライトには和紙を使用。影がくっきり出ないように障子や行灯などで柔らかい光を行き渡らせる日本建築の手法を取り入れてトレビア〜ン。
Text&Edit: Sayuri Kobayashi