GINZA MOVIE CLUB – ジャッキースタイルが今よみがえる 映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』

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『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(16)

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『ブラック・スワン』(10)の監督ダーレン・アロノフスキー製作、『NO』(12)で知られるチリ出身のパブロ・ララインが監督。本年度アカデミー賞主演女優賞、作曲賞、衣装デザイン賞ノミネート作品。3月31日より全国公開。

43歳の若さで第35代アメリカ大統領となり、世界中から愛されたジョン・F・ケネディ。その2年後、1963年の11月22日、在任中にテキサス州ダラスのパレードで彼が暗殺された時、隣にいたのは妻ジャクリーン・ケネディ、当時34歳。夫の死を悲しむ時間を与えられることもなく、副大統領が新たな大統領に就任する宣誓式に参加し、国葬という一大ショーを仕切り、時を同じくしてホワイトハウスからの退去を迫られる。夫の名と功績を後世に残すために奮闘する彼女の姿が描かれるのが、映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』だ。

〝ジャッキー〟の愛称で親しまれた彼女は、 単なるファーストレディの枠にとどまらず、60年代のファッションアイコンとして女性たちを魅了してきた。シンプルで上品なその着こなしは、トレンドにもなる。NYの上流階級の家に生まれたジャッキーは、名門ジョージ・ワシントン大学を卒業した後、ワシントン・タイムズ・ヘラルドに入社。その同僚を通じて未来の大統領と出会い、24歳で結婚。31歳でファーストレディとなる。ホワイトハウスを去り、再婚した海運王アリストテレス・オナシスを亡くした後は、莫大な遺産があるにもかかわらず生涯のキャリアとして46歳で編集者に復帰する。本編で焦点が当てられているのは、ジャッキーの人生そのものではなく、夫の死後に彼女がとった4日間の行動だが、美しさを凌駕する聡明さで名高い女優、ナタリー・ポートマンが演じるジャッキーを一目見れば、彼女の気高さと知性が一瞬で伝わってくる。公務でホワイトハウスを案内する姿からプライベートまでそれぞれの記録映像やテープを見聞きし、ジャッキーのアクセントの特徴を捉えたという、ナタリーの女優っぷりにも圧倒されてしまう。

したたかだとか浪費家だという批判を世間から受けても、自らのスタイルを貫き通した彼女の意志は、ファッションの中にも表れている。ジャッキーといえば、ピンクのシャネルのスーツにピルボックス帽。ロングドレスにロンググローブを合わせるなど、エレガントな小物使いもお得意だった。ほかにもジバンシィ、ディオールを好んで着ていたというエピソードも残る。劇中衣装を手がけたのは、『イヴ・サンローラン』(14)で知られるコスチュームデザイナーのマデリーン・フォンテーヌ。実際のジャッキーの装いを参考に、アレンジを加えて再現されたというコスチュームの数々は、今に生きる〝ジャッキースタイル〟として、スクリーンを鮮やかに彩っていた。

CHANEL

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ストロベリーのピンクスーツとピルボックス帽の組み合わせは、時代を象徴するファッションに。

GIVENCHY

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国葬で女性陣が実際に着ていた喪服はジバンシィによるデザインだった。黒いベール姿が印象的。

DIOR

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1962年にホワイトハウスで撮影された赤いディオールのワンピースをアレンジしてよみがえらせた。

Party Dress

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そのほか、マデリーン・フォンテーヌが生み出した、パーティドレスの美しい着こなしも見どころ。


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Text: Tomoko Ogawa
Edit: Shun Sato, Akira Takamiya

GINZA2017年4月号掲載

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