私自身の目を癒す石の指輪 「カーリン・コルスター・ケリ展」 京都〈日日〉で8月7日まで

私自身の目を癒す石の指輪 「カーリン・コルスター・ケリ展」 京都〈日日〉で8月7日まで

ルビー、サファイア、エメラルド、オパール…色とりどりの石を主役に指輪を制作するカーリン・コルスター・ケリ。1997年、ドイツ・ハイデルベルグにアトリエを構えてから、ただひたすら指輪を作り続ける彼女の新作約70点が、京都のギャラリー〈日日〉に入荷した。


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ハイデルベルグのアトリエにて制作中のカーリン・コルスター・ケリ。

「指輪は、ネックレスやブローチのようなジュエリーと違って、人に見られるためではなくて、まず第一に自分のために付ける。一番親しげで一番自分的なジュエリーだ」

(カーリン・コルスター・ケリの言葉、日日のホームページより)

 

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ルチル(金鉱石)入り水晶 (ブラジル産)

 

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タンザナイト(タンザニア産)

 

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グリーントルマリン(ブラジル産)

 

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ブラックトルマリン(ブラジル産)

 

カーリンの指輪は、過度な加工が施されていない天然の石を、ゴールドのフレームとシルバーの土台が受け止めているだけという、おおらかな構造が特徴的だ。リング部分はU字になっており、横に倒して指を通し石の部分を上に向けると、ほかの指輪のように窮屈感がなく、かといって抜け落ちることはない、独特のフィット感を体感する。

近年は放射線で色のトーンを揃えたり、着色を施すような石の加工が簡単にできてしまうそうだが、そういった石は一切扱わないのが、彼女の指輪の気持ちよさだ。同じ石の種類でも、産地や使い方によって様々な個性が表れている。日日には、店主・奥村文絵さんがカーリンのアトリエで石を厳選してあつらえてもらった、特別な指輪がコレクションされている。

 

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Photo by Makoto Ito

 

生まれた場所も時代も、成分も異なる石たちがそれぞれの光を放つ。華美な宝飾品には関心がない私も、この光だけはいつまでも眺めていたいと心から思う。カーリンの指輪は、アクセサリーというよりも美術作品のようで、それでいて絵画よりもずっと身近で個人的な鑑賞対象なのだ。

私の目に留まったのは、複雑な色味を含むラブラドライト。角度によってグリーンにもピンクにも見える光が神秘的だ。日日では常時カーリンの指輪を取り扱っているが、購入を考えているのならば新作が多く揃う時に訪れたいもの。すべて1点ものの指輪の中から「私の光」を見つけてみてはいかがだろうか。

 

カーリン・コルスター・ケリ 石の指輪

会期:7月14日(金)〜8月7日(月)

会場:日日 gallery nichinichi(京都府京都市上京区信富町 298)
時間:10:00〜18:00
休廊日:火曜
Tel:075-254-7533
URL:www.nichinichi.com
※指輪の価格は10万円〜。詳しくはギャラリーに問合せを。

 

木薮 愛/Ai Kiyabu

エディター&ライター。東京で美術雑誌の編集者を経て、京都でフリーランスに。グルメやホテル等の京都のシティ情報、伝統工芸を中心に幅広い分野の記事の執筆。

 

top photo: アメジスト(ブラジル産)

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