「KAZAK」編集・発行人アギーの「わたし産みましたわ」12 いきなりですが、夫婦別姓問題

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みなさまモードこんにちは!遅ればせのご挨拶ながら、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。先日、家族で葛西臨海公園の観覧車に乗ってきました。上のほうまで行っても怖気づくことなく外を眺めている子どもに、「ここから見えてる景色はぜんぶ君のものだよ」と、ちゃっかり石油王のようなセリフを聞かせておきました!!

ところで、いきなりですが、夫婦別姓問題。日本では現在、「夫婦は同じ氏を称する」という民法ルールが合憲であると判断されていますが、今年の1月に、あらたに夫婦別姓を求める裁判が始まりました(くわしくはググってみてください)。わたしはこの裁判の行方がとても気になっています。

というのは、自分は夫Tの姓に変わるとき、ものすごく抵抗があったから。日本では96%のケースで、結婚すると妻が夫の姓に変更するそうです。が、いざ自分がその状態になってみると、慣れ親しんだ旧姓を手放すのは想像をはるかに超えてさみしいものだったし、夫の姓と自分の名前があまり合ってる気がしないという感覚的な問題もありました。でも、ふだんはあれこれの決定権をわたしに任せてくれるTにも、これだけは頼む!と言われ、実家の母親も、そうするのが当然やないのといった反応で、多勢に無勢、釈然としない気持ちのまま手続きをした感じです。でも結婚するからといって、なぜどちらか片方だけが愛着のある姓を手放さないといけないのでしょうか。いや、パートナーと同じ姓になるのがうれしいという人がいるのももちろん理解しているのだけど、夫婦のどちらもが姓を変えたくない我が家のような場合でも、基本的に女性側が譲るものとされていることに、なんだかすっきりしない気持ちなのです。

姓を変えると、よく言われていることですが、パスポートやクレジットカードや免許証、携帯電話、銀行の名義変更などの手間がほんとに煩雑。ただでさえ忙しい日々の合間を縫って、ひとつひとつの窓口を訪れたり、資料を取り寄せたり、送り返したりして時間的&心理的コストがかかる上に、いったいぜんたい自分の名前が登録されてる書類というものはこの世にいくつあるのか。数年前に海外へ行ったときは、マイレージのアカウント名が旧姓のままだったことが理由で往復分のマイルが無効になったことがわかって、ほんとうにがっかりしたのでした。姓を変えた片方だけがこのような苦労や損をし、もう片方にはなんの影響もないなんて…!でもほんとうに抵抗を感じるのは、そういったシステム的なところではなく、やっぱり気持ちの部分のほうが大きいかも。新しい名前のほうには帰属している感が薄いというか…。結婚して10年経つ友人でさえ、新しい名前には正直まだ違和感があると言っていました。

新しい姓になると、それまでの自分を知る人々からはだれのことだかわからなくなってしまうし、キャリアに悪影響があることも。なので、Facebookなどでは「Hanako Yamada-Suzuki」といったように、旧姓をミドルネームのようなかたちで残す女性もいます。かと思えば、結婚するとすぐにSNSの名前も新姓に変える人もいるし、旧姓のまま変えない人もいる。つまりこれって、ベストな結婚後の姓のスタイルはひとによってさまざまだということが、すごくよく可視化されている例だと思うのです。リアル人生でも、これぐらい自由な選択肢があればいいのに。いやもういっそ、ややこしい姓なんてなくして、下の名前だけでいいような気もしてます。

aggiiiiiii

アギー≫ZINE『KAZAK』編集/発行人。兵庫県出身、東京都在住。独自にガールズカルチャーを追い続ける。GINZA2016年11月号「読むファッション」特集では「KAZAK in GINZA」を制作。
http://kazakmagazine.blogspot.jp/

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