京都が現代アートに染まる一夜 「ニュイ・ブランシュ KYOTO」

京都が現代アートに染まる一夜 「ニュイ・ブランシュ KYOTO」

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2018年10月5日の夜、京都で現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュKYOTO 2018」が開催される。姉妹都市であるパリと京都の友好関係を祝う特別な一夜であり、その前後を含む期間には、展覧会、ダンス・パフォーマンス、ワークショップ、パーティなどが各所で行われ、京都中がアートに染まる。京都・パリ友情盟約締結60周年で、さらなる盛り上がりを見せる、今年の見どころは?


今年の「ニュイ・ブランシュ KYOTO」は、京都・パリ友情盟約締結60周年の年というだけあり、過去最多の全41会場が参加している。会期が長い展覧会イベントも多いけれど、まずはパフォーマンス等で盛り上がる、10月5日をどう過ごすか。一夜限りのイベントを中心に、関連イベントを含む、モデルコースを組んでみた。

 

●13:00 国木田彩良主演のショートフィルム『IN-EI RAISAN』を見る


映画『IN-EI RAISAN』(上映時間24分)より

スタートはお昼から。まずは、モデル・国木田彩良が初の主演をつとめる映画『IN-EI RAISAN』を鑑賞したい。谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』を原案としているこのショートフィルムは、映像だけではなく、様々なメディアやイベントを通して一つのストーリーが完成する「トランスメディア方式」の作品だそう。能楽シーンには観世流能楽師の林宗一郎が出演し、衣装は西陣織の老舗・細尾が提供するなど、制作に携わった方々の顔ぶれがとても魅力的だ。会場であり撮影地にもなった建仁寺塔頭の両足院は、通常非公開の美しいお寺。監督の高木マレイや、フランス人作家サッシャ・ノードメイヤーなどによる、「陰翳」をテーマにしたインスタレーション作品も同時に見ることができる。

STORYGENIC KYOTO 『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』
会場: 両足院(建仁寺内)
住所: 京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町 591
会期: 2018年10月5日(金)〜7日(日)
時間: 10:00~17:00
※10月5日(金)は10:00~16:00 / 17:00〜20:00
入場料: 1500 円 ※10月5日(金) 17:00〜20:00は無料

 

●15:00 「祇園TEBACO」で聞香体験会とパーティに参加する

左は志野流香道・次期家元 蜂谷宗苾若宗匠、右は船越雅代シェフ

次に訪れたいのが、ジェイアール京都伊勢丹「TEBACO」が期間限定で祇園に展開するショップ「祇園TEBACO」。ここでは、「ブランシュ=白」をテーマに、京都とフランス・パリの作家たちによる作品の展示販売や、トークショー、ワークショップなど、様々な企画が催される。

そのうちの一つで2018年10月5日に行われる、ニュイ・ブランシュパーティでは、なかなか食す機会がない船越雅代シェフの料理が味わえるということで、注目している。「シャンパーニュ バイ フェルナンド」のシャンパーニュとともに、出展アーティストたちと交流しながら、特別贅沢なひとときを過ごすことができそう。パーティだけの参加も可能だけれども、せっかくならば、志野流香道・次期家元 蜂谷宗苾若宗匠から、直々の手ほどきを受けることができる貴重な聞香体験会とのセットプランに申し込みたい(なお、イベントの申し込みは2018年9月21日(金)までなのでご注意を)。

ほかにも、京都の唐紙ブランド「かみ添」とパリのドミノペーパーブランド「アントワネット・ポワソン」がコラボレーションした作品展や、「kanae」松浦香苗氏のアクセサリー展など、同会場で開催される展覧会も楽しみ。

【TEBACO × ニュイ・ブランシュ KYOTO 2018 京都とフランス・パリ 白の世界】
会場: 祇園TEBACO

住所: 京都府京都市東山区祇園町南側570-107 空・鍵屋/ZENビル
会期: 2018年 10月3日(水)~16日(火)
時間: 12:00~18:00
※10月5日(金)は12:00~16:00、19:30~21:00、10月6日(土)・10月7日(日)は12:00~20:00まで入場可
休業日: 10月9日(火)
入場料: 無料

 

【志野流香道・次期家元 蜂谷宗苾 若宗匠 香道のお話と聞香体験会+
ニュイ・ブランシュパーティ
船越雅代氏×シャンパーニュ バイ フェルナンド】
開催日程: 2018年10月5日(金)
開催時間: 聞香体験会 15:00~17:00/ニュイ・ブランシュパーティ 17:30~19:30
※有料。HPから2018年9月21日(金)までに要予約。予約多数の場合は抽選
※ニュイ・ブランシュパーティ のみの参加プランもあり
※ニュイ・ブランシュ KYOTO 2018の関連イベントとして開催

 

●18:30 市長も参加するオープニング・セレモニーへ


マチデコ・インターナショナルによる2018年新作のプロジェクション・マッピング


クレダ&プティピエールによる、移動型パフォーマンス『レ・ベニュール』。アンスティチュほか、複数会場にサプライズで登場する © Yvan Clédat

ここからが本番。京都国際マンガミュージアムで開催されるオープニング・セレモニーに出席して、素晴らしい夜の幕開けを祝いたい。セレモニーでは、京都の名物市長・門川大作氏と、駐日フランス大使・ローラン・ピック氏、パリ市副市長・クリストフ・ジラール氏がご挨拶。フランスの造形作家・パフォーマーのデュオ、クレダ&プティピエールによる「レ・ベニュール」や、日本からもスペシャルゲストが登場する予定。日仏アーティストによる映像作品をマンガミュージアム壁面に上映する、プロジェクション・マッピングも毎年好評だ。

【オープニング・セレモニー/プロジェクション・マッピング/ベルトラン・ブラン、アンヌ=ジェームス・シャトンによるライブ他】
会場: 京都国際マンガミュージアム
住所: 京都府京都市中京区烏丸通御池上ル
日程: 2018年10月5日 (金)
時間: 18:30~22:00

 

 

●19:30 幻想的なインスタレーションを一目見る


ルノー・オーギュスト=ドルムイユ『I Will Keep A Light Burning』© RAD

ビジュアル的に魅かれるのが、ルノー・オーギュスト=ドルムイユのインスタレーション。永久に輝く星と、人類の時間のはかなさを同時に表す1000本のキャンドルを用いて、100年後の天体図を描き出す作品。17時に点火され、キャンドルが燃えつきるまでの数時間、幽玄の美に浸りたい。

【I Will Keep A Light Burning】
会場: 京都芸術センター
住所: 京都府京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
日程: 2018年10月5日(金)
時間: 17:00~21:00 ※雨天中止の場合あり

 

●20:15 「NONOTAK」と「空間現代」のライブをはしご


NONOTAK『UNBALANCED』


空間現代 photo by Katayama Tatsuki

メディアアートの新星と高い評価をされている「NONOTAK」が、国立近代美術館で発表する、世界初公開作も必ず見たい作品の一つ。音と光をシンクロさせた迫力ある新作インスタレーションとライブパフォーマンスで、その世界観を堪能できそうだ。

アンスティチュ・フランセ関西での「空間現代」のパフォーマンスを見たら、1日の終わりの時間。そのまま、「FORUM KYOTO」で開催される「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」の前夜祭へと流れ込んでもいいし、「CLUB METRO」へ行けば、ニュイ・ブランシュのアフターパーティを朝まで楽しむことができる。

【NONOTAK『UNBALANCED』】
会場: 京都国立近代美術館
住所: 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
日程: 2018年10月5日(金)
時間: 18:00~20:45 インスタレーション / 19:15~19:35、20:15~20:35 ライブパフォーマンス

 

【空間現代 ライブ】
会場: アンスティチュ・フランセ関西
住所: 京都府京都市左京区吉田泉殿町8
日程: 2018年10月5日(金)
時間: 23:00~23:45

ここで紹介したコースは、あくまでも一例で、とにかく伝えたかったのは、この日京都にはパーティ好きにも、アート好きにも堪らないイベントがたくさんあるということ。長く充実した一夜を過ごすために、ぜひ、今から計画して。

木薮 愛 Ai Kiyabu

エディター&ライター。元『GINZA』編集アルバイト。『美術手帖』の編集者を経て、京都でフリーランスに。京都を中心に、各地のカルチャーイベントやグルメスポットを取材。アートフェスティバルの広報もつとめる。

Text: Ai Kiyabu

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