ダイヤモンドのように内面から魅力を発信し続けるレディでありたい。ハイジュエリーメゾン〈ヴァン クリーフ&アーペル〉のサポートのもと、2012年に創設されたジュエリーの学校〈レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校〉が、2019年2月に日本で開校。先駆けて〈ヴァン クリーフ&アーペル〉銀座本店で開催されたメディア向け特別ジュエリー講座にライターCが潜入しました。
ダイヤモンドに魅せられて。ヴァン クリーフ&アーペルが支援するジュエリースクールの特別講座に潜入
ジュエリーの世界への扉が開く
ダイヤモンドが放つ煌めきは女性を虜にします。女性のためのジュエリーと思われがちなダイヤモンドですが、かつては男性性を強調する権力の象徴でした。これは一足お先にCが受講した特別講座の内容の一部。そんな知れば知るほど興味が湧いてくるジュエリーに関する基礎知識から真髄までを、広く一般に提供するパリ発で世界唯一の教育文化機関である〈レコール〉の特別講座が6年ぶりに東京で開講します。今回の会場は日本のフラッグシップブティックである〈ヴァン クリーフ&アーペル〉銀座本店というのもあり期待はぐぐっと高まります。
洗練された店内にはダイヤモンドにゆかりのあるパネルが。
〈レコール〉のオリジナルノートは受講者全員にプレゼントされる。
豪華リフレッシュメント(内容一部変更予定)は2月からの日本特別講座でも提供されるとこと。これだけでも受講の価値あり。
世界を旅するスクールが6年ぶりに帰ってくる
これまで、ジュエリーと宝飾芸術の世界は選び抜かれた少数の専門家たちからその徒弟へと継承されるものであり、一般には開かれていませんでした。〈レコール〉はこうした壁を打ち破り、パリ本校のほか、東京、香港、ニューヨーク、ドバイで特別講座を開講し、ジュエリーや宝飾芸術について学びたいという熱意のある全ての人を迎え入れ、これまでに44ヶ国、30,000名以上もの受講者を輩出してきました。今回、Cが受講したのは特別講座の一部を抜粋したものです。特別講座は全部で15の講義と青少年を対象にした5つのワークショップがあり、気になるプログラムをチョイスして受講できます。
レコール特別講座の素敵な講師陣
さて、Cが受講したプログラムのテーマは特別バージョンの「ダイヤモンドの魔法: 象徴と伝説」。ダイヤモンドの歴史やダイヤモンドの価値を左右するカットの変遷などをパリ本校の講師の方に解説していただきました。
おふたりの笑顔に魅了される。
歴史に登場するダイヤモンドたち
ダイヤモンドはその硬度ときらめきから崇められ、古代には神様の石とされ病気を治すなどの力があると信じれられていたのだとか。権力や強さの象徴として王族の装飾品などに取り入れられ、多くの伝説を生み出してきました。ダイヤモンドを所有することは軍隊を持つよりも大切だったということから、当時におけるダイヤモンドの威力と存在感が伺えます。やがて時代とともにそうした権力の象徴からエンゲージメントリングなど愛における忠誠心の象徴へと変化していきます。歴史上の人物とディープな関わりを持つダイヤモンドのストーリーが興味深い。
旧約聖書に登場するダイヤモンドの谷。ドラゴンやヘビが守っていたダイヤモンドを獲得するための図が描かれている。
17世紀に考案されたベアシェイプ。
エリザベス・テイラーが婚約の際に贈られたダイヤモンドは69.42カラット。破局後、オークションで110万ドルで売却された。
時代とともに生み出されたカット
ダイヤモンドは硬度が高いのでカットも一苦労。いにしえの職人の苦労がしのばれます。今回、歴史を騒がせたダイヤモンドの実物大のレプリカに触れさせていただきました。カットの変遷がみえてきます。レプリカだけど煌めくまばゆい光を見つめていると自然と気分が高揚してきます。
様々なデザインにカットされたダイヤモンドのレプリカ。比べると光の屈折率などその違いがわかる。
古いタイプのカットはシンプルな良さが。
所有者シャー・ジャハーンの名前が刻まれている。本物はいまロシアに。
手にとってカットや重さを確認。これが本物だったら、、、と思いを馳せる。
お、お、重い。ペアシェイプのダイヤモンド。
思いがけず、受講後に修了証をいただきました。次回〈レコール〉がやってくるのは数年先かも!?これを機に特別講座に通い基礎から学んでジュエリー通になろうと誓うCでありました。
国際派モデルの国木田彩良さんが〈レコール〉パリ本校で体験してきました。その雰囲気を感じてみて。
「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」日本特別講座 概要
15の講義、青少年を対象とした5つの「クリエイティブ ワークショップ」、そして、芸術や科学、歴史、テクノロジーなどの専門家による対話 形式のレクチャー「イブニング カンバセーション」が行われます。さらに校内で行われる「エキシビション」が、ジュエリーに関する学びをさらに深めてくれます。 レコール開催期間中、京都造形芸術大学 外苑キャンパス内に設えられるすべての教室の内装デザインは、日本を代表する建築家である藤本壮介氏が手がけます。
<講義>
学生は自らの興味に応じて、好きな数だけ、好きな順番で、講義を組み合わせて受講可能。講義は、2週間の期間中に複数回開催されます。講師陣は、美術史やジュエリー史、科学分野の専門家、また現役の宝飾職人やデザイナー、模型職人、ラッカー職人、宝石鑑定士などで構成。講義の所要時間は2時間~4時間、講師は2名~4名、1コースの定員はすべての学生が十分な学べるよう、最大12名に設定。 講義の前や休憩時間には、リフレッシュメント(軽食)を楽しみながら学生同士や講師と語らい交流を深めることが可能。1講義の受講料は13,000円(税込)~26,000円(税込)。
<イブニング カンバセーション>
2名以上の専門家とともに、ジュエリーと宝飾芸術の世界をさまざまな 視点から探る対話を行います。参加費は3,000円(税込)
<エキシビション>
特別講座と同時に複数のエキシビションが行われます。会期中、エキシビションは入場無料で自由に参加可能。専門家による解説を掲載した図録を配布。
・「タヴェルニエのダイヤモンドを巡る冒険~ムガル帝国から太陽王へ~」
・「ハルミ・クロソフスカ・ド・ローラ~《自然の痕跡》」
・「Through the Eyes of a Connoisseur~ある愛好家の目線」
※2019年2月23日(土)〜3月8日(金)11:00〜18:00 入場無料
開催期間: 2019年2月 23 日〜3月8日までの14日間。
場所: 京都造形芸術大学 外苑キャンパス 港区北青山1-7-15
申し込み方法: レコール 日本特別講座公式ウェブサイトにて受付
受講に関する問い合わせ: レコール 日本特別講座 事務局 0120-50-2895
「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」日本特別講座 公式ウェブサイト
https://jp.lecolevancleefarpels.com
問い合わせ: レコール 日本特別講座 事務局 0120(50)2895
Text&Edit: Hiroko Chihara