01 Jun 2022
誰だって創造的!究極の愛が創り出すハイクオリティな品

ある日ふと始めたことが形になり、作品群となる。誰もがクリエイターだと感じさせる、好奇心をくすぐるような唯一無二の創作品。“身につけられる”ピースを中心に、新鋭クリエイターたちの愛の満ちた作品をご紹介!
恐竜やお花とモチーフへ想いを注ぐ場合もあれば、身近な食べ物から大理石まで素材にこだわりを見出すパターンもあり。究極の愛が創り出すハイクオリティな品には見入ってしまう。
DINOWORKS
恐竜ひと筋を貫くその心意気に天晴れ
スタイリストやショップバイヤーなど、複数の顔を持つIORIが昨年始めた〈ディノワークス〉は恐竜推し!「幼少期からずっと大好き。加えて考古学を服作りに落とし込みたいという気持ちが重なって、今のスタイルになりました。ぬいぐるみや服を解体したりくっつけたり、感じるままに制作しています」Instagram→ @dinoworks_
Chelsea Theilmann
パンジーへの愛は誰にも負けません
「タフティングに恋してる!」花をモチーフにラグを作るチェルシー・ティルマン。米デンバー大学を出た後、アートへの情熱が忘れられずロンドン芸術大学へ。卒業した現在もイギリスで活動する。「花市場に行くのが大好き。フォローしているフラワーアーティストからも刺激をもらっています」Instagram→@chelslikescats
Barbara Ségal
熟練の職人技による精巧なマーブルオブジェ
希少価値の高い大理石を使って、ライダースジャケットやドレスなど、ポップでファッショナブルな作品を生み出している稀有な作家。1970年代にマックス・ビルやイサム・ノグチなど偉大な芸術家と学生時代を過ごし、半生以上を彫刻に費やしている彼女だからこそ、その遊び心に意外性がともなう。Instagram→ @barbarasegal
Gab Bois
発想の転換を写真におさめる
モントリオールに拠点を置くヴィジュアル・アーティスト。写真という手法で、現実と想像の境界線を曖昧に見せる表現を得意としている。食べ物や雑貨のディテールに注目し、高い精度でファッションアイテムに置き換える視点がユニーク。最近は、今年発売予定のウェアラブル作品の制作に取り組んでいるのだそう。Instagram→ @gabbois
KASENO
SNEAKERS
探求の末に誕生したコレクション
製品化された“売り物の服”よりもオリジナルの一点モノこそ一番かっこいいと、全身を自作の服で過ごしていた加瀬野裕介。作ることの楽しさや面白さはもちろん、当たり前にある既製品に対するモノの見方や妄信的な物欲が起こす社会問題について熟考し始め、その延長線上にできたのが、オンリーワンで特別な存在になれる[KASENO SNEAKERS]
Photo: Miyu Yasuda Text&Edit: Minori Okajima (MANUSKRIPT), Minori Kitamura, Nico Araki
GINZA2022年4月号掲載