28 Jun 2017
メイリンちゃんのガール・ミーツ・シネマ03:『カフェ・ソサエティ』私はロマンスを捕まえない。

金髪と笑顔がトレードマーク。ZOMBIE-CHANG名義で活動中のメイリンさんは、作詞作曲だけでなく、ZINEや映像の指揮も手がける多才な女の子なんです!!! そんなメイリンさんが今ハマっているもの、それは「映画」です。いまの気分にぴったりくる1本を紹介。
私はロマンスを捕まえない。
私は貴方を夢に見る。
貴方はロマンス、私の宇宙。
私はガソリン、貴方の宇宙。
貴方を想う故、息を吐き、涙する。
貴方を想う時、空を飛び、海を渡る。
貴方はガソリン、貴方は宇宙。



私はとても恋が好きです。
恋をすると血行がよくなって、
なんとなく健康になる気がします。
それに冷え性も一時的に良くなるし。
何より、
理由なき努力ができる。
恋をする=憧れる
すなわち
憧れることもまた恋です。
最近来日したフランスのバンド、
彼らの音楽は私の心境を
大きく変化させてくれました。
彼らに魅了され、
私は自分を見つけることができたし、
もっと世界は広いことを知りました。
以前まで
私は海外の方はみんな宇宙人だと思っていました。
本当に!宇宙人だと思っていたんです。
でも彼らと話したり、交流が増えるにつれて
彼らも同じ心臓を考えを持ち生きているんだなと改めて実感しました。
日本生まれ、日本育ちの私は
当然日本語と少しの英語しか話せません。
だから私は今フランス語を勉強しています。
いつかフランスで
ライブしたいなあ~~~~~~~~~~。
最近、恋という恋愛はしていないので
『カフェ・ソサエティ』を観て
思ったことを綴らせていただきます。

ロマンスが生きる時、そして死ぬ時。
ロマンスは目に見えず姿形もない。
目の奥の奥、
クマが出来ちゃうへこみ。
喉の奥から心臓にかけて、
ロマンスを感じ始めて物体になる。
だけど
私はロマンスを捕まえない。
捕まえようとは思わない。
人はロマンスを閉じ込めることが
出来ないから
私がロマンスと呼んでいるものは
“恋愛”の『愛』ではなく、
恋に近い。
貴方を考える時だけ
私は宇宙へ行くことができる。
ほんの一瞬。
その旅は
必ず終わりが来る。
宇宙への扉は閉まってしまう。
きっと
人はロマンスを摂取したいが故に
大量に求め、求め、求め、
そして確かなものにしたいと
望むからだと思う。
姿を変えて、保存する。
冷凍してしまう。
それはもうロマンスではなく、
思い出だ。
思い出は目に見える。
雨上がり濡れた道路に反射するネオン。
薄くて小さな唇、口元のほくろ。
急な土砂降り、
夜の公園、借りっぱなしのチェックシャツ。
思い出を旅すれば
また貴方を感じ、貴方が息をする。
思い出の中のロマンス。
もう宇宙へは行けない。
『カフェ・ソサエティ』
1930年代、刺激的な人生を夢見る平凡な青年ボビーが、ニューヨークから華やかなりし映画の都ハリウッドにやってきた。大物エージェントである叔父のもとで働き始めたボビーは、美しくも庶民的な秘書ヴェロニカ、愛称“ヴォニー”に心奪われる。幸運にも恵まれてヴォニーと親密になったボビーは彼女との結婚を思い描くが、実はヴォニーには密かに交際中の男性が……。
『ミッドナイト・イン・パリ』で真夜中のパリに魔法をかけたウディ・アレン監督が、観る者を黄金時代のハリウッドへと誘うロマンティック・コメディ。ボビーとヴォニー、そしてボビーの前に現れるもうひとりの美女ヴェロニカの3人が織りなすもつれた恋を通して、誰もが共感できる“人生の選択”というテーマを探求していく。ハリウッドのみならずニューヨークに夜ごと集う夢の住人たち<<カフェ・ソサエティ>>を今に蘇らせたゴージャスな映像美とともに、クリステンがミューズを務めるシャネルが衣裳を提供し、アレンの新たなる魔法を彩っているのも見逃せない!
絶賛公開中!
© 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
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メイリン(ZOMBIE-CHANG)
ZOMBIE-CHANG(ゾンビーチャング)のボーカル、トラック、パフォーマンスすべてを担当。2ndアルバム『GANG!』を3月にリリース。
@meirin_zzz
http://zombie-chang.com/