金髪と笑顔がトレードマーク。ZOMBIE-CHANG名義で活動中のメイリンさんは、作詞作曲だけでなく、ZINEや映像の指揮も手がける多才な女の子なんです!!! そんなメイリンさんが今ハマっているもの、それは「映画」です。いまの気分にぴったりくる1本を紹介。
メイリンちゃんのガール・ミーツ・シネマ07:『彼女がその名を知らない鳥たち』しょっぱい例のアイツ
しょっぱい例のアイツ
私は間違える
ポップコーンのサイズを
私は間違える
ポップコーンの味を
私は間違える
ポップコーンのアイツを
私は間違える
ポップコーンとハンカチを
八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――
全国公開中
配給:クロックワークス
©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
久しぶりに
一人で映画館へ向かった。
みんなで一緒に行く映画も
すっごく楽しい。
なんてったって、
ポップコーンをシェアできる。
感想だっていいあえちゃう。
もうすぐ年も終わりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
当たり前のようだからこそ
気付きにくい大事な物や人。
私もたまに忘れる。
いや、かなり忘れる。
毎日一緒にいればいるほど
それが日常になって、
かなりいや〜なことばかり見えて来ちゃう。
でも
私は受け取った言葉の
『ありがとう』
は全部自分の胃の中に入って、
おにぎりみたいに消化されて、
自分の身体になるって考えてるんで、
幸せに生きて行ける人間だと思っています。
さてさて。
今はE列の4番に腰を掛けて、
ゆっくり予告編を観ながら
ポップコーンをむしゃむしゃしてる。
『今日はやけに静かだなぁ。』
本編がはじまり、
こっそり周りを見渡せば
誰一人としてポップコーンを持っていないじゃないか!!!
まずいぞ、かなり焦る。
『音を立てないように食べなきゃ!』
ポップコーンを少量口に入れて
唾液でじんわり一粒一粒湿らせていく。
キャラメル味がなくなるまで
ゆっくり舌の上で転がす。
何度もそれを繰り返す。
ポップコーンのバケツが空になる頃には
私の目からは
"しょっぱい例のアイツ"
が流れ出ているではないか!!!
他のお客様はみんなわかっていたみたいで、
そそくさとポケットから
小さな布切れを取り出す。
いかん!いかんぞ!私は!
今日は
"彼から勝手に拝借したスウェット"
しか持っていないんだから!!
仕方なく
"しょっぱい例のアイツ"
を
"彼から勝手に拝借したスウェット"
で拭った。
帰宅後、
元の位置に"その"スウェットを戻した。