17 Sep 2020
馬場 元が語る最新映像トピックス:映画も全編iPhoneで撮影できる時代の到来!

たくさんのコンテンツがあふれる今、特にチェックしておきたいことをピックアップ。識者が語る、映像業界のニューウェーブに注目!#最新映像トピックス
全編iPhoneで撮影できる時代。
『麻雀放浪記2020』のツール紹介
iPhone6から4K撮影が可能になり、映画『タンジェリン』(15)を筆頭に、iPhoneで映画を撮るケースも増えました。
最大のメリットは機動性。従来のカメラでは入り込めない位置から撮影できますし、狭いセットでも自在に動ける。役者もカメラを意識せず自然に演技できます。拡張性も魅力。
僕はBeastgrip Proというグリップを付けてホールドしやすくし、シネマスコープ比率で撮れるアナモルフィックレンズを装着しています。スタビライザーで手ブレを防止。すべて民生用なので、気軽に取り入れてみてください。
『麻雀放浪記2020』(19)の撮影風景。1984年の映画を白石和彌監督がリメイクし、斎藤工主演のこの作品は20台のiPhone 8 Plusを用意して撮影された。
『麻雀放浪記2020』 監督: 白石和彌 Blu-ray&DVD発売中 発売元: バップ ©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会
Profile

馬場 元 ばば・はじめ
シネマトグラファー。『アルカナ』(13)、『くらげとあの娘』(14)、『増山超能力師事務所 激情版は恋の味』(17)などで撮影を担当。本作が初iPhone作品。
Photo: Wataru Kitao Illustration: Masaki Takahashi Text: Neo Iida