じりじりと耳に突き刺さる蝉の声に代わって、 鳴り響く音楽のお便りをお届けしましょう。
🎨CULTURE
じりじりと耳に突き刺さる蝉の声に代わって、 鳴り響く音楽3選。HARUHI 『INSIDE OUT』、OKAMOTO’S 『NO MORE MUSIC』、Tess Roby 『Ballad 5』
HARUHI
『INSIDE OUT』
Sony Music Associated Records
マチュアな表現力に騙されることなかれ! 弱冠18歳のシンガーソングライター、HARUHIが記念すべき1stアルバムをリリースした。「物事の二面性」をテーマに、静と動の感情を詰め込んだ今作は、しっとりとしたバラードから力強いロックチューンまでを収録。インターナショナルスクール出身の彼女らしく、英詞のみの曲が半数以上を占めているので洋楽好きにもおすすめ。
OKAMOTO’S
『NO MORE MUSIC』
Ariola Japan
シリアスな面持ちのメンバーを捉えたティーザー動画がアップされ、「音楽はもういらない」という衝撃のタイトルで産み落とされた本作。OKAMOTO’S節は残しつつ、ヒップホップや爽やかなポップチューンまでそのアプローチはさまざまだ。バンドではあるが、ロックだけでは語りつくせない。そんな彼らが伝えたい音楽への熱き想いがくっきりと刻まれた7枚目のアルバム。
Tess Roby
『Ballad 5』
Italians Do It Better
ドラマ『ツイン・ピークス』の最新作にも楽曲を提供するJohnny Jewelのレーベル、Italians Do It Betterから期待の新人が登場。カナダ出身のTess Robyは写真家としての顔も持つ23歳だ。A1はメランコリックなムードを帯びた可憐なドリーム・ポップだが、ただのガーリーで終わらないのでご安心を。A2ではループするシンセサウンドが何層にも重なりサイケデリックに魅せる。
Text: Ayana Takeuchi