10 May 2017
編アシktの華の金曜日の過ごし方。D.A.N.の歌声にどっぷり浸る一夜限りのイベント《NIKELAB PRESENTS「先」 FUTURE OF AIR》

時刻は夜の8時。街は昼間よりも強い光で溢れ、人種多様に様々な人が行き来するスクランブル交差点。電気屋さんに立ち寄りフィルムを探す。「当店ではフィルムは一切取り扱っておりません。」あ、はい。え?売ってない?そんなことある?!と店をはしご、やっとこ見つけて装着完了。今回のレポートでは私、編アシktが普段首から下げているPENTAXのフィルムカメラ(おかげさまで首こりがもうじき石となる)と、それとは真逆のAUTOなデジタル機器 iphone7 plus(肌身離さず持っていたら手が大きくなった)で撮った写真を合わせてお届け致します。
向かったのは『WWW X 』。今回のイベントはNIKELABがNIKE VAPORMAXをモチーフにエアの「先」
プロジェクションされる壁とライトのインスタレーション。
最新
メインフロアへと繋がる重みのある扉を開けると、まだ空間に余裕があった。ステージの前で数人の若者が最前列に並ぶ姿はインスタレーションの一部なのかと思うくらい少し異様で面白い光景。
彼らと同じように私も目の前に立ち呆然と見つめる。まったく体験したことない FUTUREにタイムスリップした気分。プレイする人たちとそれを見る私たちの間に薄いスクリーンが貼ってある。そうだ、未来のテレビ?!透けてみえる向こうの世界。でも同じ空間。目の前に一枚のものが隔てられているとなんでこう官能的な気分になるんだろう。
変わる色、動き、それを誘導する音楽。
Björkへの衣装提供などで知られているデザイナー武田麻衣子氏の作品を身にまとったモデルがあらわれる映像インスタレーション。映像を手がけたのは、クリエイティブチーム「CEKAI」。
シャッターチャンス!今だ、今!と夢中になって押していたら、SEIHO氏のターン。前後、左右からも人が増えていって私もシャッターみたいに押される気持ち(い)。
神さまみたいに光を放出するSEIHO氏。よく見るとスケスケのジャンダーレスな衣装を身にまとっていて、それはもう美しかった。流れるトラックに気持ちよくなり、私の体は無意識に揺れていたのだろう。撮った写真のどれもがブレていた。でもそういった生々しい写真たちは見ている人の目にも体験のように伝えてくれる。
集まる視線、光るフラッシュ。
待っていました、D.A.N. の登場。(実は一番の楽しみだった。) 彼らの作り出す音楽と、そこへ映し出される映像は眠気を誘う柔らかい空気になっていた。とても心地が良い。さっきまでの緊張ムードはどこへやら。周りを見ると、目を瞑って踊る綺麗な女性がいた。夢の中にいるみたいだった。
実際、夜は更けていた。私の興奮した感情は落ち着きを取り戻すと、眠気は本当の眠りへと静かに動き始めた。このままゆっくり帰って、私も夢で踊ろうか。後ろ髪を引かれながらもイヤホンからは D.A.N.を流して。

編アシkt
Assistant kt
携帯のメモはとても便利。気になった言葉や小耳に挟んだ面白い会話を何処にいてもすぐにメモれる。(ついつい酔っ払って覚えてないこともあるけど。) 最近のメモを見ると「ゆめばな」 と記してあった。たしか母が夢の話をしたとき使っていた言葉だ。instagram @canna.t