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ギンザ淑女のニッポン歳時記 神様の誕生日「中元」

ギンザ淑女のニッポン歳時記 神様の誕生日「中元」

知っておきたい日本の言葉、季節のあれこれ。


今月の言葉

中元ちゅうげん

中国の道教では上元(1月15日)、中元(7月15日)、下元(10月15日)をそれぞれ神様の誕生日として祝いました。中元は地官大帝(赦罪しゃざい大帝)の誕生日で、のちに仏教における祖先の霊を供養する盂蘭盆会うらぼんえと合体して日本に伝わり、「お盆」になりました。江戸時代にはこの時期に一族が親元に集まり、贈り物を渡すようになり、やがて目上の人やお世話になった人へ贈る習慣へと変わっていったのです。お中元を贈る時期は、関東では7月上旬から15日、関西では7月下旬から8月15日と言われています。

 

今月の神様

賀茂別雷かもわけいかづち

賀茂別雷

山背国やましろのくに(現在の京都南部)の賀茂一族の姫、賀茂玉依比売かもたまよりひめはある時、川に流されてきた丹塗にぬりの矢(赤く塗られた矢)を拾い、枕元に置いて寝ました。すると身ごもり、御子神が生まれました。御子はやがて元服し、祝いの席で「父と思う神に盃をすすめよ」と言われると、屋根を突き破り、雷鳴を轟かせながら天上へと行ってしまいました。御子は雷の神様とされ、賀茂別雷として祀られるようになりました。それが京都の上賀茂神社の起源です。

 

今月の文様小物

波千鳥の凧なみちどりのたこ

波千鳥凧

かき氷屋ののぼりなどにも見られる「波千鳥」は、古く奈良時代から親しまれた文様のようです。千鳥の姿はかなりデフォルメされているのに、目や脚でそれとわかるのは、デザインが洗練されているからでしょう。文様には「荒波=難局を乗り越える」という意味のほか、波と千鳥はつき物で、相性がいいということから夫婦円満を表すとも言われています。鮮やかな赤と青の顔料のみでくっきりと波千鳥を描いた長崎伝統の凧を見つけました。壁に飾ればアートのようです。

長崎凧 波に千鳥 ¥2,800(クラスカ オンラインショップ)

Photo: Chihiro Oshima (Namichidori Tako) Illustration: Hisae Maeda Text&Edit: Mari Matsubara

GINZA2019年8月号掲載

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