実験性の高い緻密な音響系サウンドで、コアな音楽ファンから評価を受けるオウガ・ユー・アスホール。昨年リリースのアルバム『ハンドルを放す前に』から1年ぶりに届いた新作は、人気USバンドのヨ・ラ・テンゴのジェイムズ・マクニューによるリミックス7インチとなった。 「昔からヨ・ラ・テンゴが好きで、去年出した僕らのアルバムをジェイムズがとても気に入ってるという話を伝え聞いて、だったら駄目元でリミックスをお願いしようとなったんです」と話すボーカルの出戸学。
これまでにも、ALTZやMOODMANといった癖のあるサウンドメーカーにリミックスをしてきてもらったオウガにとって、ジェイムズが描きなおした音はどのように聴こえたのか。 「お願いしてから1カ月くらいで2曲が送られてきました。『なくした』はメディテーションな雰囲気に仕上げていて、逆に『頭の体操』は“ゴーゴー”と呼ばれる70、80年代のヒップホップテイストになっていたりと、オウガでやらないサウンドだったのが新鮮でうれしかったです」
オウガとジェイムズ。幅広い音楽嗜好性で有名な両者によるコラボは、バンドファンならずとも必聴な1枚だ。
OGRE YOU ASSHOLE
『頭の体操/なくした 〜James McNew Remixes』
P-VINE
完全初回限定生産の33回転7インチは即完売必至。10月4日発売。12月17日には恒例のLIQUIDROOMワンマン公演も決定。