皆さんこんにちは! アッサラームアレイコン! このたび新しくGINZA編集部の一員となりました、編集MKです。冒頭の挨拶はアラビア語の「こんにちは」です。GINZA編集部に入った、と思いきやとたんに夏休みで、バカンス先からコラムの第一回をお届けさせていただきます。コラムのテーマは、紙袋です!(決してペーパーバッグとかおしゃれに呼ぼうとしない)
お買い物のあと、紙袋を提げて歩いていると、キラキラした満足感がむくむくと膨らんできませんか? そうしておうちに帰ると、紙袋ごとしばらく戦利品を眺めたりして。本題はその中身のはずなのに、なかなか捨てられないのがショップバッグ。
紙袋――それはひとつの小宇宙。お店のスタイルをそれとなく表現し、ときには店舗情報も伝えるメディアともなる。それでいながら、「買っちゃった♡」というウキウキを優しくしっかり包み込んでくれるもの。いつでもどこでもまっすぐと立つその姿に、いつもほれぼれしてしまうのです。そして、四角は四角でもそこにはさまざまなバリエーションが。大きかったり小さかったり、縦長だったち横長だったり。持ち手も、紐だったり紙だったり。覗けば覗くほど奥深い紙袋の世界に、そろそろ本気出してダイブしてみたいと思います。
さて、第一回は北アフリカはチュニジアからお届け(唐突! 私のバカンス事情により…)。まずは集合写真から。フランスの植民地だったこの地では、フランス系のショップが多く入っています。一方、チュニジア発で展開するお店も負けていません。
撮影場所:チュニス郊外の街ラ・マルサに住む友人宅。
それでは順番に・・・。
エントリー№1
40×46×20㎝。持ち手:本体と同系色の紐。
ひときわ大きく、茶色い紙素材がザ・紙袋なこちらは、メディナと呼ばれるチュニス旧市街にある、絨毯やクッションなどを扱うお店「Ed Dar」のもの。親子三代で旧市街でお店を開いているらしく、取り扱う絨毯は現代の手作りからヴィンテージまで様々とのこと。正面には、アルファベットとアラビア文字で書かれた店名が模様のように連なっています。側面にはお店の住所とURLが。大物を扱うお店ならではのたっぷりしたサイズ感も魅力ながら、店名アピールをしながらもうるさくない前面の意匠が◎。
エントリー№2
35×41×12㎝。持ち手:ゴールドの細紐。
バルセロナ、パリ、ミラノなどのヨーロッパ主要都市からマグレブ諸都市まで展開するアパレルブランド「GIOS EPPO」のショップバッグ。白地にゴールドのアラビア文字が伸びやかに描かれているさまにときめきます! 持ち手の色を合わせているところも高ポイント。
エントリー№3
22×24×22㎝。持ち手:ゴールドの紐。
コーティングされた硬めの素材でできた紙袋は、チュニジアの伝統菓子やチョコレート、ジュースなどを扱う「グルマンディーズ」のもの。しっかりとした素材や紐がクラス感を主張。文字は正面にのみ入っていて、Facebookマークがあるのが今風。底がほぼ正方形の紙袋は、ピスタチオジュースを買った時のもの。ケーキも売っているお店なので、こういう底の広い紙袋があるのでしょう。横から見ると、ちょっとふとっちょなんだけどこのうえないしっかり者、という印象。
エントリー№4
17×22×10㎝。持ち手:本体と同色の紐。
№3と同じお店のもの。チョコレートショップやパティスリーの標準的な形・大きさ。茶色地に金の文字が入ると、チョコレート屋さんだということが瞬時に伝わるという不思議…。写真だと伝わりづらいですが、本体に対して少し長めの持ち手は、提げた時に袋が楽し気に揺れる、いい塩梅。