韓国のラッパー・pH-1とバンド・indigo la Endがコラボレーション。2021年10月1日(金)に新曲「ラブ」が配信リリースされる。
韓国のラッパーpH-1とindigo la Endがコラボ。人間関係の難しさを3つの言語で歌う
ここ数年、新譜が出るたびにチェックしているのが韓国のヒップホップレーベル「H1GHR MUSIC RECORD」。特に注目しているのは設立当初から所属しているラッパーのpH-1だ。
デビューが27歳と遅咲きの彼は、過去には生物学を研究していたり、アメリカでウェブ開発者として働いていたりと、ラッパーとしては異彩を放つ経歴。もちろん楽曲も魅力的で、“真実”“肯定”“経験”をキーワードに制作しているという彼のリリックは、いつも等身大だ。中でもお気に入りなのは、シンガーソングライターのペク・イェリンをフューチャリングした「Nerdy Love」。理想的な彼氏であろうとするものの、空回りしてしまう男性の心情をリアリティたっぷりに歌い上げる一曲だ。ポップだけどどこか哀愁漂うメロディも相まって、その世界観に何度でも引き込まれてしまう。
そしてこの度、pH-1が「夏夜のマジック」「通り恋」でおなじみのバンド、indigo la Endとコラボ!作詞作曲を務める川谷絵音が海外アーティストをフューチャーするのはこれが初めてというのだから、双方のファンにとって見逃せないニュースだ。
新曲のタイトルは「ラブ feat.pH-1」。日本語と韓国語、英語が入り混じった歌詞は川谷とpH-1が共同で製作したという。川谷が「優しいふりはしないで厳しいこともちゃんと言って」と歌い上げ、pH-1が「愛は難しいものではないでしょう さきにやるよ 君が大好きだ」とラップする。それぞれが異なる視点で描いたのは、人と人が分かり合うことの難しさだ。それは恋愛関係はもちろんのこと、捉え方によっては人や国同士の関係も表しているように思える。また、ポップで疾走感のある世界観もindigo la Endらしさ全開。つい踊り出したくなるような仕上がりだ。
pH-1とindigo la End、それぞれの新境地といえる「ラブ feat.pH-1」。ヘビロテ間違いなしな新曲をぜひ聴いてみて!