27 May 2016
わたしの雨街ダイアリー: ロンドンっ子、ニーナのクリエイティブな雨の日の過ごし方

1年を通して毎日のように雨が降るロンドン。この街の文化に惹かれて世界中から集まるクリエイターたちも、肌寒い雨の日は家にこもって作業に没頭する。音楽やミステリーが栄えたのも雨のおかげかも?
ニーナはヴィム・ヴェンダース監督の映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』に憧れ、現在セントラル・セントマーチン芸術大学でセットデザインを勉強中。旅行好きのおしゃれな女の子。
DAY 1
カナル沿いを散歩
「ちょっとした雨は気にしない」というニーナは、濡れてもOKなマーチンを履いて傘も持たずに近所のカナル沿いを散歩。雨でまとまらないくせっ毛は、フードかヴィンテージ店で買ったキャスケットで隠しちゃう。
DAY 2
ベーカリー「e5 Bakehouse」のスープで温まる
サワドーと呼ばれる酸味のある硬いパンが一番好きだけど、雨の日のランチにはほっこりと体が温まるスープを選ぶ。さっぱりとレモンの効いた豆のスープはセットでついてくるチーズトーストと相性抜群。
e5 Bakehouse
ロンドン随一の人気ベーカリー。この春カフェスペースが大きくなったからゆったりとランチが楽しめる。
Arch 395, Mentmore Terrace, London E8 3PH
☎︎+44 20-8986-9600
7:00〜19:00
無休
DAY 3
「Artwords Bookshop」でアート本探し
雨の日はインスピレーション探しにぴったり。本屋さんに行ってデザインの参考書はもちろん、ファッション誌から写真集までまんべんなくチェックする。家から歩いて5分で行けちゃうからラッキー。
Artwords Bookshop
センスのよいセレクトで近所のアーティストたちが信頼を寄せるアート&カルチャーに特化したブックショップ。
20-22 Broadway Market, London E8 4QJ
☎︎+44 20-7923-7507
10:30〜20:00、土日10:00〜18:00
無休
DAY 4
自宅で作業、そしてベッドでゴロゴロ
お気に入りのインテリアに囲まれた部屋でのんびり過ごすのもやっぱり好き。こんな日は創作意欲がむくむく湧いてくる。ブランケットと紅茶をお供に、カフカの小説の世界観にヒントを得たキャラクターやセットデザインのドローイング作業に没頭。
DAY 5
老舗の傘屋をチェック
バイト先に向かう途中いつもバスの中から見て気になっているという傘屋さんは、可愛いサインが目印。〈フォックスアンブレラ〉を最初に扱い始めたという老舗の傘だったら、持ち歩いてもいいかもと思ってる。
James Smith&Sons
ロンドンのセンターにある1830年創業の老舗の傘屋さん。ディテールが美しい上質なデザインのものを豊富に取りそろえる。
53 New Oxford St., London WC1A 1BL
☎︎+44 207-836-4731
10:00〜17:45(土〜17:15)
日休
Photo: TOMO Text: Aiko Yanagida Illustration: Junichi Kato
2016年6月号掲載