恋愛部長「大人の恋の歩き方」vol.6 母性な女

恋愛部長「大人の恋の歩き方」vol.6 母性な女

Share it!

母性な女

 

突然ですが、私は長女です。
兄と妹に挟まれた中間子。よく言われるのは、自立心が強い真ん中っこ。
そのせいかどうかわからないんですが、昔っから人に甘えるのは大の苦手。
実の親ですらそうです。いまだに、親に甘えるってできなくて、
末っ子の妹が、いとも簡単に親に甘えてあれこれしてもらうのを、うらやましいとハンカチ噛んでるくらいです。

そんな私なので、友人とか彼氏にも甘えるのが下手!そもそも相談とかもできない!
私なんかの悩みを聞かせたら迷惑じゃないか。私の話なんかつまらないんじゃないか。
すぐそう思ってしまう。
逆に、誰かに頼られるのは大好きで。誰かに必要とされると、とたんに、むくむく自信がわいてきて、どんどん頼って!任せて任せて!ってなる。
これ、長女だからなのかなー?って思う。

ぶっちゃけ、ホントに損な性格だと思います。
恋愛にもめっちゃ不向き。
ついつい相手に尽くしてしまうのも、このタイプ。
自分から甘えて、何かを相手にしてもらわずに、自分が相手に頼られるとうれしくなって、
あれやこれや世話を焼いてしまう。
まぁ一般的には、母性本能が強いタイプともいう。

でも、自分で言うのもなんですが、この母性が強い、すなわち世話焼き女房タイプって、恋愛相手に大事にされないことが多い。残念なことに。

なぜかというと。
男って言うのは、恋愛においては、追いかけて口説いて、何とかして手に入れた女を大事にする、っていう習性があるから。
世話焼いてくれるおかんみたいな彼女より、ちょっとわがままでお金もかかるような女に、気ままに振り回されながら、尽くすくらいのほうが大事にするんです。悔しいことに。
古今東西、男って言うのは、女のために努力することで、(時間や手間や金を貢ぐことで)、より一層相手の価値を高いものだと感じ、ますます愛情を深めるもの。
傾国の美女が何人も歴史上に現れるのは、仕方のない摂理なんですね。

だから、恋愛において、男に大事にされるには、まず自分が尽くしちゃダメなんです。
尽くされるように仕向けるしかない。相手に時間と手間と金を使わせなきゃいけない。
世話焼きタイプにはかなりの難題ですが、意識して、自分をそう仕向けるしかないと思う。

私も、35過ぎてから、いろいろな恋愛を経て、「男に尽くすことだけはしちゃいけない!」って心に決めて、それで何とか結婚出来て今に至るんだけど、じつは相変わらず、甘えるのは大の苦手です。ただ、旦那には、なるべく折々で、時間と手間と金を使ってもらうように心がけております(笑)

男を育てる女、(いわゆるあげまん)っていうのは、案外単純な目標を鼻先にぶら下げられる女のことだって聞いたことがあります。
すなわち、「もっと大きい家に住みたいなー」とか、「車がほしいなー」とか、そういうことを無邪気に言う女のほうが、男をやる気にさせるんだって。
「あなたはここが弱点だから克服したほうが仕事に役立つわよ!」みたいな、有能秘書タイプではダメなんです。

確かに、男っていうのは、いくつになっても夢とロマンでできているから、惚れた女に、家や車を買ってやるために頑張る!っていう単純な設定のほうが、ものすごいモチベーションになるのかもしれません。
なので、付き合っている男、もしくは結婚相手を育てたい方は、ぜひ、心にメモしておいてください。

そして、母性本能の強い女の子で、まだ結婚してない人には、ぜひ言っておきたいことがあります!
それは、「結婚相手は、母性本能で選ぶと大変よ」ってこと。

母性本能って、本来は子どもに向くものでしょ。それが、ちょっとあふれ出しすぎて、パートナーにも向いちゃってるのが、恋愛における母性本能。
だから、ちょっとめんどくさくて手のかかるような男を選びがち。
そういう男のほうが、自分のかかわる余地があるから。

手間がかかればかかるほど、自分の存在価値も上がるように思える。
結局、世話焼きとか、母性本能の強い女って言うのは、自分の価値にいまいち自分で自信がない人なのかもしれません。
だからこそ、他人から必要とされるとようやく安心できる。
自分がそこにいてもいい、と思えるというか。

世話焼き母性本能タイプの女が、手のかかる問題児と結婚しちゃうと、最初はそれはもううまくいくと思うんですよ。需要と供給がピッタリ合ってるから。

でもね、そこに盲点がある。それが、子どもです。
もしも二人の間に、正真正銘の子どもが生まれたらどうなるかって、母性本能は、本来あるべきところへ、すなわち子どもに向くんです。
そして、その横に、ただただめんどくさい、手のかかる夫が残るというわけです。

私の知る限りでも、世話焼きタイプの女性が、すごく手のかかる男と結婚し、子どもが生まれてから、苦労しているケースは結構あります。
まぁ本人が幸せなら全然いいのですが、案外、子どもが生まれて、初めて目が覚める人も結構いるようです。

「なんでこんなめんどくさい手のかかる子どもみたいな男と結婚したんだっけ!?」ってね。

だから、母性本能強い女性は相手選びに要注意。
最初はすごくいいかもしれないけど、長ーい目で見ると、もしかして、すごく苦労する夫に変貌するかもしれませんよ。

そもそも世話焼き女子は、恋愛中は世話を焼きたい気持ちを極力おさえて!
そのパワーが男性の、好きな気持ちをゴリゴリと削いじゃうことをお忘れなく!

世話を焼きたい気持ちは、相手にプレゼント。相手に尽くさせるよう、あの手この手で知恵をしぼってみてくださいね。

恋愛部長 れんあいぶちょう

20代に恋愛で失敗を繰り返したことから、様々な独自の恋愛理論を編み出し、2008年から恋愛ブログ「恋はいばら道」をスタート。過去の失敗談を披露したり、多くの人の恋愛相談に乗ったりしている。私生活では、38歳で留学を機に当時結婚を考えていた彼氏と別れ、40歳で知り合った現在の夫と結婚、出産。現在は、広告代理店で働くかたわら、1男1女を子育て中。
著書に、『28歳からの必勝ルール~恋愛部長の恋のムチ』『にっちもさっちもいかない恋がうまくいく本』(大和出版)。
Webサイト
NOTE(恋愛相談)


カシワイ

装画や挿絵などのイラストレーションや漫画を描く。リイド社より単行本『107号室通信』を刊行。

HP: sankakukeixyz.wixsite.com/kfkx
instagram: @kfkx_
twitter: @kfkx_

Text: Renaibucho Cover Illustration: KASHIWAI

関連記事