04 Sep 2020
写真家・川内倫子の個展『as it is』が恵比寿「POST」で開催。家族の物語を綴る新作を公開

川内倫子さんの新作写真集『as it is』が9月中旬に刊行することを記念して、恵比寿のPOSTで展覧会が開催。会場では作品集の先行販売も。
儚く、幻想的な世界を生み出す写真家・川内倫子さん。2017年出版の写真集『Halo』では、光と暗闇、自然の力強さや遠い宇宙をイメージさせる作品を発表したことも記憶に新しい。
新作『as it is』は、川内さん自身の出産から育児をする約3年間の中で、子どもの姿や身近な風景の一瞬をうつしとった写真集だ。
今作は、現在進行形で綴る家族の物語。それと同時に、3歳になるまでの子どもの自我や世間とは離れた独自の精神世界、生命力溢れる普遍性にも迫っている。
また、ものごとに宿る生命の美しさや気付きも感じられる作品に。何気ない四季の移ろいの中で出会った自然と光、見つけた小さな生き物、初めて体験する死という出来事などが切り取られている。そこからは、改めて子どもや家族に寄り添い、日常を見つめ直した目線を覗くことができる。
夢と現実のはざまにいるような、
【写真集概要】
タイトル:『as it is』
アーティスト:川内倫子
デザイン:若林亜希子
仕様:230 x 180mm / ソフトカバー(フランス装) 144P+テキスト差し込み18P
言語:日本語
定価:¥3,000(+tax)
ISBN:978-4-907562-24-3 C0072
https://www.torchpress.net/product/2125/
川内倫子 Rinko Kawauchi
1972年、滋賀県生まれ。写真家。2002年、『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。
主な個展に、2005年「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears,」カルティエ現代美術財団(パリ)、2012年「照度 あめつち 影を見る」東京都写真美術館、2016年「川が私を受け入れてくれた」熊本市現代美術館などがある。著作は写真絵本『はじまりのひ』(2018年)、作品集『Halo』(2017年)など多数。
【川内倫子 個展「as it is」】
会期:2020年9月4日(金)~2020年10月11日(日)
会場:東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 POST
時間:11:00-19:00
定休日:毎週月曜日
www.post-books.info
Text: GINZA