佐久間裕美子さんの“自分マガジン”『Sakumag Zine』── Magazine isn’t dead Vol.4

佐久間裕美子さんの“自分マガジン”『Sakumag Zine』── Magazine isn’t dead Vol.4

独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア「Magazine isn’t dead. 」を主宰する高山かおりさん。世界中で見つけた雑誌やZINEから、毎月お気に入りの1冊を紹介します。前回紹介したZINEは『北海道と京都と その界隈』。


私はいつから、佐久間裕美子さんが書くものを追いかけてきたのだろう。佐久間さん自身の初めての著書『ヒップな生活革命』なのか、『& Premium』での連載「&New York」なのか、それとも私の読書遍歴の中でも、背中を押された1冊として記憶に残り続けている『ピンヒールははかない』なのか。佐久間さん独特の熱を帯びるその文章を、もう何年も夢中で追いかけ続けている。

ZINE 高山かおり

そんな佐久間さんが昨年、“自分マガジン”と謳うウェブマガジン『SAKUMAG』を立ち上げた。そしてその後、ZINEを発売するというニュースを耳にした。ブックフェア「虎ノ門ブックパラダイス」で手売りするという。制作者自身が直接読者に届けることができること、これこそがZINEの魅力の一つだ。佐久間さんは、書籍ではなくあえてZINEにした理由をこう話す。「一般に流通する本にはその良さがあるけれど、たくさんの人に理解してもらいたいという気持ちから、内容も精査するために少し熱が薄れてしまうことがあるし時間もかかってしまう。自分の旅の体験を、その時の熱と興奮をギュッと凝縮したものを作り、自分の手で売りたいと思いました」。

昨年秋に発売したvol.1は、バンコクへの旅について。文章から始まり写真で締めくくられる、赤いインクのA面と青いインクのB面が両側から進行していく。写真部分は途中から赤と青のインクが混ざり合うという、そのデザインにも感服した。デザインを手掛けたのは、長嶋りかこさんだ。先日発売したvol.2は、ネイティブ・アメリカンと沖縄の秘祭について。2つの場所を前号同様のフォーマットにのせていたが、今号ではインクが混じり合うことはなかった。その理由は、読んでぜひ思いを巡らせてほしい。

どちらからも感じたのは、文章に残したいという強い衝動。ものづくりには、そういう衝動がなにより大事だと思う。自分の中で決して揺るがない思いと決意。
偏りのある紀行文が教えてくれるのは、今この瞬間をひたむきに生きることの面白さなのだと思う。
今後も継続予定の『Sakumag Zine』は、次号も2つの要素を組み合わせたものを考えているという。
信念を持ち続けることで道が開かれるということを、佐久間さんはいつも私に教えてくれる。

『Sakumag Zine』はこちらで販売しています。

 

この連載では、ginzamag.com読者の手作りZINEを募集しています。決まりがなく、自分を自由に表現できるのがZINEの魅力。オンラインストア「Magazine isn’t dead. 」の高山かおりさんに、自分のZINEを見てほしい!という読者のみなさま。ぜひGINZA編集部まで送ってくださいね。

郵送先 問い合わせ先
〒150-0001 東京都中央区銀座3-13-10 マガジンハウス
GINZA編集部 「Magazine isn’t dead. 」宛
ginzamag@magazine.co.jp


※ZINEと一緒に住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレスを明記した紙を同封してください。
※ご送付頂いた作品はご返却できません。ご了承ください。
※個人情報は、この企画のために使用し、その他の目的では利用いたしません。
※個人情報の管理については、GIZNA編集部が責任を負い、これを厳重に保管・管理いたします。

高山かおり Kaori Takayama

独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア、Magazine isn’t dead. 主宰。本業は、東京と甲府の2拠点で活動するライター、編集者。生まれも育ちも北海道。セレクトショップ「aquagirl」で5年間販売員として勤務後、都内書店へ転職し6年間雑誌担当を務める。4歳からの雑誌好きで、国内外の雑誌やZINEなどのあらゆる紙ものをディグるのがライフワーク。最近気になっているのは、即SOLD OUTしていた韓国・ソウル発の“ゴミ”をテーマにした雑誌『Trash』。もし手に入れられた幸運な方がいましたらぜひ教えてください(笑)。

Photo: Kaori Ouchi Text: Kaori Takayama

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