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写真家 松本昇大が写す、山田直輝

写真家 松本昇大が写す、山田直輝

「あぁ、これが」

何年か前だが、編集者の友人二人が食事中にもかかわらず真剣に考え込んでいた。浦和レッズに所属する山田直輝のボールタッチについて。どうやら、そのボールタッチを表現する言葉が見つからないらしい。〝柔らかい〟とか〝足元に吸いつくような〟という、よく使われる言葉だとなんだかチープに聞こえてしまうし、かといって、直接的な言葉で説明してしまうと繊細さに欠けるような気がする。何かしらの言葉にした途端、それは壊れてしまうかのように。二人が議論を交わしている光景を今でもよく覚えている。それから、僕は山田直輝という選手が気になり始めた。

サッカー グラウンド

大原サッカー場の周りは桜が満開で、水を撒いたばかりの芝生からは緑の気持ち良い香りが漂っていた。仲間にボールを求め、山田直輝はがむしゃらにボールを追いかけていた。赤い10番のビブスと、緑と青のスパイクのコントラストがとても鮮やかだった。

彼は自分のボールタッチをどう表現するのだろうか。

サッカー グラウンド

「自分がしたいように、思うように。感覚がすべてです」

サッカー グラウンド

言葉にするのが難しいことや、できないことには興味を掻き立てられる。

スポーツシーンでしばしば起こりうるそれは、選手の自己表現でもあるからだろうか。

感覚という言葉はどこまでも個人的な解釈で、想像をさらに膨らませることになりそうだ。

サッカー 浦和レッズ 山田直輝 Jリーグ

サッカー ファン 山田直輝

選手
山田直輝
Naoki Yamada
1990年7月4日生まれ。浦和レッドダイヤモンズ所属。ポジションはミッドフィールダー、フォワード。高校3年でJリーグデビュー、168cm、66kg。

写真・文
松本昇大
Shota Matsumoto
写真家。雑誌や広告などで活躍する一方、スポーツを題材に写真を撮り続け、写真作家としても活動の場を広げている。shotamatsumoto.com

2018年7月号掲載

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